朝の目覚めは、いつも4時半くらい。

しばらくして起床。

5時前に天使(娘)のポータブル介助。

それから座禅を30分。

体操を5分。

この体操は現役の頃から約30年以上続けている。

これで、その日の体調が分かる。

 

6時半に朝食終了。

天使の起床と朝食の介助。

7時15分に天使の歯磨きを終え、部屋に戻る。

ポータブル介助して、

天使のリハビリを少し。

 

退院後の2年間、リハビリは約30分実施していた。

今では、省いて、足の屈伸だけ。

麻痺側の足の血行を良くするのが目的。

百まで数えさせている。

声を出させるのも失語症のリハビリ。

70という数だけは言えないので、70のところで声をかけて教える。

 

天使はそれから、新聞のテルビ欄を見て、録画の予約。

朝ドラを見て、日記を書く。

毎日、同じ項目を書く。

家族の名前、住所や電話番号など。

違うのは、日付と天気、感想欄、

昨日やったことなど、印象に残っていることを、親が紙に書いて渡す。

それを日記に書き写す。

 

日記を書く目的は、手を動かすリハビリになるから。

書き終えたら、日付から感想まで、声に出して読む。

文を読むことはできないので、

親が短い文を読み、それを聞いて復唱。

声を出すリハビリになる。

 

日記は、退院してから書き続けているので、

ノートが何冊目かになっている。

 

日記の後は、商品名「言語クン」という

失語症患者のリハビリのためのタブレット機器を使う。

画面に出る絵を見て、単語や短い文を口に出す訓練。

天使の言語脳は、ほぼ死んでいるので、

リハビリは気休めのようなものだが、

天使にとって、毎日する日課で、生きがいにもなっている。

これが大事。

 

進歩がなくても、

することは生きがいになる。

 

ここまで書いて、

無関係なことを連想した。

 

行政がやっている仕事に、

似ているな、と。

毎年、同じことを繰り返している。

進歩はない。

しかし、立派な仕事だと自負している。

さらに、

当人たちは、それに気付いていない。