もし、私が18歳で、

高校卒業したばかり、と仮定して、

どんな生き方を助言できるか、

想像してみた。

 

今の日本では、

高校卒業も意味ないと思うが、

高卒の資格だけなら簡単に取れる。

 

高校時代という、

ひととして一番成長著しい時期を

受験で費やすのは、全く無駄。

 

まず、親が進学に要する資金。

4年間で約400万円程度の学資が用意できる場合。

この400万をもらい、4年間遍歴することを助言した。

 

遍歴の間は、数種類以上の仕事を経験するのがいい。

例えば、劇団の下働き。土木や建築の下働き。

勉強が得意なら、塾の手伝いもいい。

運送業などもある。

職人の下働きなら、いくらでもあるだろう。

普通の人が嫌がるような3Kの手伝いもいい。

仕事を経験するのが、社会の知るには一番の近道。

 

経験する過程で、

特別な資格や知識が必要になれば、

その都度、挑戦してみる。

 

4年間、遍歴すれば、

自分の好みや得意がはっきり分かるだろう。

 

会社や企業に勤めることの

バカさ加減を充分に知るだろう。

 

会社や企業は、

基本的に利益を追求する組織。

利益は、経営者か株主のふところに入るだけ。

 

労働者のキャリアアップを手伝い、

能力を育て、給与を充分に与え、

能力一杯に働くようにさせて、見返りを求めるような、

悠長な計画で動く経営者はいない。

とりあえず、明日の利益を確保するのが、

第一の目的。

 

労働環境を改善したり、ベースアップするのは、

必要に迫られてしかやらない。

 

今回も、安部内閣は3%の賃上げを打ち上げているが、

実現は困難。

 

労働者はいくらでも代わりがいる。

日本人が不足すれば、外国人労働者がいる。

 

もし、日本の企業で働く場合なら、

その会社でしかできない経験を積んで、

長くても、数年。

そして、できるだけ早く。

退職するのがいい。

 

その会社から、一定の技術を学んだからには、

もう、その会社に居座るメリットはない。

早くやめ、その技術を活用できる、

起業するのがいい。

 

高校や大学に行く、

最大のデメリットは、

同学年中心の交友となること。

同じ年同士から、刺激を受けあうのは、

限界がある。

 

できるだけ年長の人と付き合う方がいい。

できれば、年がうんと離れた年配者がいい。

経験の量や質が違うので、

教えられることが多い。

 

一般的に学校の先生は、住む世界がとても狭い。

彼らから学べることは、だいたい本から学べる。

その程度しか役に立たない。

 

キャリアアップに、高校や大学は不要というのが

私の意見。

 

厚生労働省が10年前から打ち出している

ジョブカードなどのキャリアアップ制度は、

お役人の考えそうな、効果のない制度だと思う。

 

キャリアコンサルタントが1万6千名登録されている。

どのくらい動いているのか、

とてもあやしい。