老化とは、どんな状態になるのか。
自分の体験から説明してみる。
老化は人により違うが、
私の場合は、簡単に言えば、
常時、風邪を引いているような体調が近いだろう。
微熱があるように、
だるい、
節々もうずく。
熱があるから身体が重い。
ソファで横になっていると、
起き上がるのが、おっくうになる。
全身の筋肉が、時々、ひきつる。
手や足の動きもよくない。
一足動くのも、えっちらさ。
買物や散歩がおおしごとになる。
年寄りは、こんなに大変だ。
だから、気力だけが頼りだが。
私の場合は、めまいとふらふらが加わる。
じっと、前を見て歩かないと、まっすぐいけない。
生活範囲も家を中心とした半径1kmくらい。
それ以上は、少しきつい。
旅行も気が進まない。
面倒ばかりが頭に浮かんでくる。
ガン患者や慢性疾患の方も同じだろうかと思ってしまう。
目が覚めて、眠りにつくまで、
日中は、身体との対話を繰り返すだろう。
熱中できる対象があれば、最高だが。
そのときだけ、身体のことを忘れられる。
わくわくできる課題があればもっといい。
背中や肩の痛みも吹き飛ぶだろう。
身体におびえて生きるなんて、
つまらないと感じるが。
元気なときもあったわけだから、
文句は言えない。
そのうちに、
迎えも来るから、
その時までの、
最後の待ち時間かもしれない。
待ち時間は意外と早くやってくる。
短いいのちなのだ。
あと、10年だろうか。