戦争と平和を考えると、避けて通れないのが憲法9条。

 

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

 

 

 

憲法9条は、先の大戦への反省に基づいている。

二度とバカなことはしません。という宣言。

 

日本という国は、戦後70年以上、

国土の安全を、アメリカの軍事力に依存してきた現実がある。

だから、安全保障については、アメリカの言いなり。

イラクに派遣せよと命令されれば、唯々諾々と従わざるを得ない。

 

日本の平和維持は、憲法9条のお陰という意見もあるが、

私は、たまたま戦後の国際環境が幸運だったせいだと思う。

 

トランプさんが大統領となり、

アメリカが本当に信頼に値する国であるのか、

考えざるをえなくなった。

 

日本も主権国家としての自立を考える時期かもしれない。

 

現にある自衛隊は、文面だけを見れば現憲法に違反するが、

国連憲章では、自衛も集団安保も認められている。

 

国連憲章では、

全ての国は、いかなる理由であれ、武力の行使は絶対禁止。

もし、他国が襲ってきたら、(とりあえず自衛して)

安全保障理事会を中心に共同(集団安保)で対処することが明記されている。

 

国連憲章に従えば、自衛隊の戦力は認められている。

そして、

国民の総意は、現状を支持している。

 

問題は、今後、核武装する必要まであるのか、ということ。

自民党政府は、そこまで考えているようだが。

原発の再稼働をあくまで追求するのは、この理由が大きい。

核兵器には原発が不可欠。

 

アメリカが、どこかの時点で、核武装を認めるかもしれない。

中国の軍事力がアメリカと拮抗するようになる時点だろうか。

北朝鮮のミサイルによる核武装が無視できなくなったらどうだろう。

 

憲法改正、

自民党の動きを見ていると、

もはや、数年のうちに国民投票となるだろう。

自衛隊が明記された憲法となるだろう。

 

自民党案を見ていると、

復古的な文章が気になる。

基本的人権はないがしろにされる恐れもある。

教育無償化は努力目標にすぎない。

健康で文化的生活を保障した25条と同じ扱いになる恐れ。

 

世界の平和を実現するには、

国境を越えた、民間人の交流を活発化する他ないと思う。

多文化共生、多様性の尊重、

世界共通の税制の導入。

世界的規模での所得の再配分。

 

現在の世界は、

富がますます偏る方向に進んでいる。

世界の不安定の最大の原因が、ここにある。

 

宗教や文化の相違よりも、

貧困や腐敗による内乱、争いが中心になっている。

ITC活用で、どんなに優れた支配政策・治安政策をとろうと、

教育や福祉から落ちこぼれた人々が巨大になれば、

世界は不安定になる。

 

戦争と平和の問題は、

世界の国々が、国の尊厳を保ちつつ、

人々の自由を拡大しながら、

人々の幸せに実現していく。

それができるかどうか、にかかっている。

 

人類に知恵があるなら、できると

私は思う。