子どもたちの質問。
「大人はどうして、容姿や外見にこだわるの?」
難しい問題。
私なりに答えると。
何かに優れている人は、
その特殊な能力に頼りすぎる故に、
結局、人生を大きく誤ってしまう。これは墨子の言葉から。
若くして成功する人が陥りやすい。
一芸に秀でいているからと言っても、
人生は、そんなに単純ではない。
容姿が優れ、どんな男でも、とりこにできるからと言っても、
すぐれた男をゲットできる訳ではない。
騙すのが得意な男も沢山いる。
賢いと、成績が良い、関連性はどうだろう。
東大卒業生が賢い人ばかりなら、日本も安心だが、
現状を見ると、官僚は普通の人と同じレベル。
賢いか、どうかは、
人をどのくらい深く理解できるかどうかで、一番わかる。
賢い親は、子どもの悩みに適切に応えられる。
賢い先生も、賢い上司も同じだ。
たぶん、賢い先生は、成績の良し悪しなど気にしないだろう。
その子の特質や将来を考えるだろう。
賢い人は、自分の賢さの限界を知っているから、
まず、賢い振りはしないだろう。
さて、
男が、女性を判断するとき、
最初に、外見を見てしまう。
美しい、かわいい、きれい、に圧倒される。
最後まで外見にとらわれる人もいる。
こころのきれいさ、こころの美しさ、こころの可愛さ、に
注意して、しっかり見ようという男は少ない。
もし、あなたが、目が見えないなら、
たぶん、外見に惑わされることはないだろう。
声の表情だけが頼りだ。
目が見えることは、
情報が溢れて、肝心の価値あるものが見えない、
大きな原因。
この世はフェイクニュースにあふれているわけだ。
あなたの興味を引き、夢中にさせることがいっぱいある。
ヒット曲、ゲーム、ドラッグも賭博も、誘惑はいくらでもある。
お金儲けの誘惑が最大だろう。
「お金があれば、もっと幸せになれる」と、
親や先生たちが教える。
宗教的な信仰に近い。
悪魔の教え。
いい大学、いい就職、いい結婚、
そんなものは、どこにもないのに、
あるに違いないと大人たちは確信をもって言う。
「勉強しなさい」
これも悪魔の教え。
子ども時代は、
その時でしかできない、大事なことがいっぱいあるのに、
それを見ようとしない。
もっと大事なことがいっぱいあるのに、
大人たちは、教えてくれない。
子どもたちは、独力で、
誰もあてにすることなく、
探さなくてはならない。
教育の現状だ。