カヌー鈴木選手の事件。
大新聞もマスコミも、
同じ論調で糾弾している。
朝日の社説(1月11日)でも、
「同情の余地のない卑劣な行為だ。
非を悔いてみずから申し出たことが、
せめても救いというべきか。」
ほぼ100%の断罪。
本人の告白では、7年前ごろからの
色々な嫌がらせをしていたという。
この事件は、
小松選手がドーピング疑惑で資格停止処分を受けた
ことで、自責の念に駆られて、自白したもの。
もし、鈴木さんが黙秘を続けていたら、
7年間、誰も気づかなかったのだから、
黙っていても、疑われることはなかっただろう。
行為を告白すれば、どんな異常事態になるか。
32歳だから当然、予測できる。
にもかかわらず、
罪を白状した。
失うものの甚大さ。
すべての栄誉を失い、
日本中で悪人扱い。
さらに、
家族への大被害。
家族にはまったく非がないにもかかわらず。
離婚の恐れ、
事業破綻の恐れ、
マスコミや世間の鉄槌は怖い。
まるで、ラスコーリニコフ。
私なら、黙っているだろう。
告白してからの損害が大きすぎる。
ところが、彼は告白した。
何と言う、けなげな勇気。
もし、
子どもがこのような悪戯をして
後悔しているとき。
親は、どんな対応をするだろう。
叱るだろうか、
怒るだろうか。
人が、間違いを犯したとき、
自身の非を認め、
自責の気持ちで、
自分を責めさいなんでいるとき、
第三者は、どうしたらいいだろう。
その程度の懺悔では不十分。
精神的に追い詰めて、
自殺しなさい。とすすめるだろうか。
新聞やマスコミは、
断罪するだけでいいのか。
寄ってたかって、石を投げればいいのか。
もし、子どもが、
自分の行為を
悪いことだと苦しみ悲しんでいるなら、
まず、共感して、
共に、悲しみを分かち合うことが一番大事。
責めるのは、そのあと。
下記のブログは
とても説得力がある。
子どもにいいことなら、
大人にもいいと、私は思う。