人は短い一生の間に、

どのくらいの数の人々と知り合いになるのだろう、と思う。

 

人々を教える政治家や教師のような仕事の人は、

何万人かもしれない。

営業職の人も多いだろう。

 

私の仕事は放射線技師。

ボランティアは色々あるが、

関係した人の数は多くない。

 

家族との付き合いが一番長い。

次に同級生、近所の人たちくらいか。

 

散歩の途中で、何人か、気がかりな人に出会う。

話しかけて、親しくなってもいいなと思うが、

そういう人はガードが堅い。

 

生活の事情など深いところまで知るには

そうとうな壁がありそうで、ためらう。

知らないのが一番楽。

そして、冒険できる年でもない。

 

ネットや本や新聞の情報だけでも

時々、燃えることがある。

 

審議会や各種の会合でも

結構、興奮できる。

 

やはり、この閉じこもりに近い生活が、

私には充分なのだろう。

 

同級の彫刻家が明日、

当市で作品展をする。

山本明良さん。

東京在住なので、

会うことは稀(十年に一回ぐらい)。

 

7日からインド・グジャラート州SURATで彫刻シンポシウムに

参加予定と年賀に書いてあった。

2月半ばまでの予定とある。

詳しいことは分からないが、たぶん、

そこで作品を創作するのだろうと思う。

彼はインドにたびたび行っているようだ。

学生時代、東欧から南アジアを放浪したという武勇伝も

聞いたことがある。

 

彼の彫刻は石が多い。

肉体労働だから筋骨たくましい。

健康そのもの。

たぶん、彼は100歳まで大丈夫だろう。

 

私の知り合いの中で、

一番、

人生を謳歌していると感じる。

 

いくらか、うらやましい。