山口県上関に原発新設、

世に知れて、35年になる。

 

その間、

中国電力が投じたお金はどのくらいになるだろう。

 

漁業補償だけでも100億以上だろう。

一件、数千万と言われている。

 

住民を賛成派にするために、

多いとき約百名の中電職員が地域に張り付いて暮らした。

 

住民は約2千名。

一人で数十件を担当して

就職の世話から嫁さん探しまで、

あらゆることをした。

旅行の世話までも。

 

その人件費だけでも、

100億以上になるだろう。

 

当然、過半数の人は

反対できなくなった。

町議会は原発誘致に賛成。

 

すでに工事はかなり進んでいる。

本体の着工はまだだが。

 

今まで中電の投じたお金は、

1000億円程度にはなるだろう。

 

それに比べ、

反対する人々の運動が、

この35年で使ったお金はいくらになるだろう。

 

多く見積もり、約千名に通信を送るとして、

印刷費と郵送費で合わせて、

一年で約100万円。

35年で約3500万円。

多くて、この程度だろう。

 

約3000倍の違いがある。

 

3000対1。

圧倒的に不利な状況で、

約35年も耐えている。

すごい。

 

昨日は10年ぶりに原発反対の会合に参加した。

約1ケ月後、県知事選挙の告示がある。

現職の知事は原発賛成。

 

連合はいち早く、知事の支持を決めた。

連合は原発賛成。

 

先月、周南市で開かれた、

小泉元総理の講演会(原発反対の趣旨)には、

会場に入りきれないほどの人が集まった。

原発に反対している人々は多い。

 

世論調査も、

原発反対が多数派。

 

しかしながら、

現実、

原発新設が着実に進んでいる。

 

周南の市議さんへ、

原発は止めようよ、と声を掛けたら、

「原発をやめたら、電気がなくなる」と諭されたという。

 

福島原発事故からもうすぐ7年。

ほとんどの原発は停止。

しかるに、

停電は起こっていない。

原発がなくても、電気に困らない。

 

だが、多くの人々は、

原発なくて、電気はまかなえないと

信じている。

 

原発が動けば、廃棄物が出る。

その始末ができない。

福島の事故処理にかかる経費だけでも、

22兆以上になる。

 

原発を新たにつくり、

子孫に大きな負担を残して、

どうするのだろう。