これからの時代、地方はどういきるか.。

 

「地方創生」

前回の選挙で安倍政権が打ち出した政策。

成功しているとは言えない。

東京一極集中と、地方衰退は継続している。

 

どのくらいのお金が毎年つぎ込まれているのか。

調査しないと正確には言えないが、

地方の産業振興、生活基盤整備、定住人口増加等の

名目の予算は、

少なくとも2兆から5兆円程度は出していると思われる。

それらの多くは、補助金という形式。

国の基準に合わないと、ダメ。

 

今朝の新聞にも載っていたが、

会計検査院の調査で、

リストラした企業が離職者の再就職を支援する場合に

支給される奨励金を調べたら、

不適切な支給が、208人分見つかったという。

支援を受けずに再就職した人の分まで入っていたなど。

企業は、申請するだけで簡単にもらえるお金は、得になる。

担当の職員は、書類だけで審査だから、実態は分からない。

似たような問題は多発していると思われる。

 

会計検査院も職員は多くない。

この件でも、

14都道府県の労働局を抽出して調べたと書いてあるが、

全体の数%程度だろう。

 

また、中小企業の創業や事業再生を支援する

中小企業基盤整備機構が必要以上の資産を保有していたので、

32億円を返納するように経済産業省に求めたと、ある。

外郭団体の多くは、天下り職員が支配している。

私利私欲追求のために、事業拡大や継続を望む。

経済の実態に合わなくても、不要不急でも、それらしい口実を作ることは、

誰でも予想できる。

 

会計検査院がすべきことは、多すぎて、

ほとんど、できないだろう。

公務員同士の連帯にもヒビが入る。

同じ仲間だから、手抜きするのが当然。

 

地方創生関連の予算には、

無駄な使いみちが多い。

結果は、すぐに出ない。

だから、いくらでも言い訳ができる。

 

地方創生を、国が主導する、

これが、おかしい。

地方のことを、国がどうして、わかるのか。

不思議だ。

 

先日も、

地域づくりの勉強会で、

講師による講演があった。

 

どこそこの街は、こういうことをやって成功している。

実例を数例紹介していた。

 

一時的な効果や現象かもしれない。

実際は、長い目で見ないと分からない。

実行主体は、国からの補助金をもらっているので、

成功しているという体面が欲しい。

 

私は、地方創生の本を沢山読んだ。

成功していると思われる実例は、非常に少ない。

千の試みがあっても、

成功例は数例くらい。

 

国が主導しているのだから、

仕方ない。

 

地方の現場に、全て任せるのが一番なのに、

どうして分からないのか、

私には

とても、

不思議だ。