能力という単一の物差しで測ることで、

人を選別する装置となった学校。(イヴァン・イリッチ)

 

人の能力は、ほぼ無限に近い多様性がある。

知的障害と診断された人にも、

優れた能力があるが、普通はそれに気付く人はいない。

 

現在の学校制度の病状は、いっぱいある。

明白に感じられるのは、

 

一つ、教師の能力がとても狭い。(教師の質的な問題)

    生徒は多様だが、教師の個性が乏しく、対応できない。

    従って、型にはまった形式的な指導しかできない。

    いじめや落ちこぼれが生まれる最大の原因。

 

一つ、教師の数が少ない。(教師の量的不足)

    生徒一人ひとりを丁寧に指導するのは、現状で不可能。

 

    今の学校は、外から見て、大人しい従順な学級を演出するだけ。

    中身を良くすることは、ほぼ放棄。

 

一つ、教師を生み出す大学制度の時代遅れ。

    たぶん、教育学に不備があるのだろう。

 

現状で、日本の学校教育が良くなるとは思えない。

日本の子どもたちに未来がないのは、教育に大きな原因がある。