午前中、1時間少しの散歩(6100歩)で
3名の人とおしゃべり。
一人は82歳の男性。
16年前に進行ガンで胃を全摘。
その後、再発はないという。
私と同様、毎日、散歩している。
一人は50過ぎの女性。
群馬生まれで父親の転勤で全国あちこち。
5年前に親を亡くして、一人暮らし。
この方も、毎日、買い物で歩いている。
服装のセンスが、普通とずれている。
異常さを予感させる程度に、かなり変。
私以外に話しかける人は、まずいないだろう。
話しかけると、普通に受け答えするが、
人付き合いは、全くないという感じ。
多分、隣近所とも交渉がないだろう。
もう一人は、
71歳の男性。私と同学年。
出身中学を尋ねたら、隣の町だった。
勉強が嫌いで、中卒で親のもとで働く。
親が小さい船で漁業。
その頃は、魚がよく捕れた。
工場廃液による水銀汚染で
沿岸漁業は大打撃。
漁業で食えなくなり、
鉄工所で働きはじめる。
以後、10ケ所くらいの鉄工所を転々。
60で退職後は、小遣い稼ぎのバイト。
6年前まで、親と同居。
食事なども頼っていたという。
2年前に母親が施設で96歳でなくなってから、
完全な一人に。
未婚で、女付き合いの経験もないという。
女性経験の有無を尋ねようかと思ったが、
露骨なのでやめた。
アルコールは飲まない。
楽しみは映画を見ること。
「自分は人と話すのが苦手で、友達などいない」と言う。
昨年、古い家が台風で壊れて、住めなくなり。
老人ホームに入居。
年金は10万少し、保険類を引くと、約9万。
ホームの食事代や部屋代(全て個室)を引いて、
残りのお金はホームが管理している。
毎週2千円の小遣いをくれる。という。
ホームでは最年少。
カラオケなどの催しもあるが、
自分は歌は苦手、人前で歌うとあがるとか。
10ケ所も転職して、
仕事探しに苦労したようだ。
病気も怪我もしたことがない、という。
話しを聞いて、
こんなに地味な人生もあるのだなあと、感嘆。