お気に入りさんの日記を眺めていたら、
おもしろい場面があった。
・・・
歩を速めて住職に追い付く。
「・・さん」
「はい」
「昔を振り返れば悲しい」
「はい」
「先を思えば不安になる」
「はい」
「だから今此処に生きるしか無いね」
「はい」
立ち止まり
「ああ 私も歩いてみたかった」
・・・
どんな人も、死ぬまで、
いくらかの心残りはあるのが、普通なのだろう。
私も死ぬ時に、つまらぬ夢を見るかもしれない。
つまらぬけど、私には大事な夢だけど。
最近、私はフィクションを退屈と感じる。
作り事は、どこか不自然で、興醒め。
現実の方が、ずっと不思議で不可解でおもしろい。
今回の選挙、
新聞によれば、自民党への支持が堅調とか。
うそだろうと思う。
他の調査では、
安倍政権支持より、不支持が10%高い。
こちらの方が正確なようだ。
先の日記によれば、
本山の老師は、世事に通じていた。
政治などを知ると、悟りの妨げになるのではないかと、
私は心配になる。
社会の実情を知れば、
何とかしたくなるのが人情だから。
自身の修行は放擲し、ボランティアにのめり込むようになるとか。
昨日は、自民党の改憲案を初めて読んだ。
美辞麗句が並んでいる。
きれいごとで、国や人が導けるのなら、
こんな楽なことはないが。
自民党の方々は、
ロマンチストなのだろう。
戦前の愛国者たちも、
ロマンチストが多い。
国のために喜んでいのちを捧げる愛国者たち。
世のため人のため。
私も、若い頃はロマンチストだったが、
さすがに年取ると、
世間がわかるようになる。
この人類社会。
特別な民族も国もない。
どこに暮らそうと、よい人もいる。
いろいろな人がいる。
しかし、特別に優れている人はいない。
どんぐりの背比べ。
安倍さんも、ただの人。
それなのに、威張っているように見える。
私のヒガミならいいけど。
「謙虚でなくてはいけない」とテレビで言うけど。
その謙虚さが、私には感じられない。