昨日は、市民参画推進審議会に出席。
公募委員(任期は2年)、私の任期もあと少し、
今回で実質的な審議は終了だろう。
市民参画条例が施行されて10年が経った。
当条例は、
市民が主体的に市政に参画していくための
基本的なルールを決めたことにあります。
市民参画とは、市の機関が行う施策に市民の意見や提案等を反映
させるため、その企画立案から実施、評価に至るまで、市民が主体的に
参画することをいいます。(条例、第二条)
当条例は市政全体への市民の参加を奨励しているものだが、
実際、ここ10年で行われたことは、
パブリックコメント、市民説明会、ワークショップ、各種審議会の公募委員、
まちづくり提言など、
主に、企画立案段階で、市民が意見表明する機会をつくるものが多かった。
私は、2点、大きな問題を感じた。
一つは、
市民の市政への関心は低いという現状。
審議会委員さえも、委員になるまで、当条例を知らなかったという意見もあった。
市民参画を進めるため、一番、大事なことは、
市政についての関心を高めることだ。
市政へ目を向けてもらうには、
まず、広報の充実(おもしろい読み物に)。
加えて、市政の現場への見学やボランティア(手伝い)など
市民が市政の中に入り、実感してもらうのが一番効果的。
広報課だけでなく、多様な部署でボランティアや見学の受け入れを
検討し、試行しなくてはいけないと思う。
二つ目は、
施策の評価についての市民参画のルールがないこと。
条例には書いてあるが、実施されていない。
評価について、市民参画の手法はいろいろある。
全国の自治体で実施され、効果をあげている。
その一つに、
静岡県で行われている方式がある。
若い人(29歳以下)を中心にしての取り組みだ。
これなど、とてもいいやり方だと思う。
条例を使いこなすには、
広報の充実、ボランティアや見学者の受け入れ、
そして、事業評価についての新しい手法など。
これから、やるべきことが多い。
しかし、当条例の実施は、市政全体に関連することなので、
地域づくり推進課というような小さい部署だけで担当するのでは
荷が重いのではないかと(現実に能力を越えている)、
私は感じた。
広報関連の部署を全て集め、一体として行うしか、
条例を活かす道はないと
私は思う。