1899年、二十世紀前夜、死刑を廃止している国は
コスタリカなど3ケ国だけ。
現在、死刑廃止の国は、事実上廃止の国も含め141ケ国。
存置は57ケ国となっている。
日本は死刑がある国。
死刑がなぜ、いけないのか。
理由は簡単である。
1つ、冤罪を防ぐことができない。
裁判官も人間である限り、あやまちを防ぐことができない。
1つ、死刑は残酷な刑罰。
殺すことは残酷である。
人殺しはいけない。
死刑を存置する最大の正当性は
犯罪抑止効果があるという仮説だが、
これは死刑廃止国の長年の実績が反証している。
人権関連の国際条約は、
奴隷禁止条約が
1926年。
それまで、奴隷は人間の仲間ではなかった。
人種差別撤廃条約は1965年に採択。
30年も経過して、日本が締結したのは1995年。
(日本には在日などの差別問題がある)
女性差別撤廃条約は、1979年。
1985年に日本も締結。
子どもの権利条約は、1989年。
1994年に日本も締結。
拷問等禁止条約は、1984年。
日本の締結は、1999年。
(いじめや長時間労働なども問題が今もある)
死刑は、もっとも甚だしい拷問にあたる。
ひとは弱い。
拷問で白状しない人は稀。
99%の人は、何でも言うだろう。
自分がやっていないことでも
「やりました」と。
肉体的な拷問ではなく、
精神的なストレスでも、同じくらい効果的。
「家族に危害を与える」と脅せば、
たいがいは成功。
(これは暴力団のやり方だが)
まず、閉じこめること。
外部との交通の遮断。
面会も手紙も、すべて禁止。
弁護士に接見させるなど、論外。
被告は、
できるだけ早く、
絶望させる。
逃げ出せるチャンスはゼロだと
悟らせる。
抵抗しても、無駄だと諦めさせる。
明日はないと観念させる。
思考力や判断力を奪うには、
疲労困憊させるのが一番。
心理的に精神的にストレスをかけて、
眠れなくさせる。
食べる気力もなくなるように。
ものごとを悪く考えるように。
うつ状態に。
そうすれば、
だいたい、
罠にはまる。
小保方晴子さんも罠にはまった。