池井戸潤作「七つの会議」を読んだ。

企業に勤める人たちの話し。

 

推理小説のように、おもしろい。

謎解きの楽しみもある。

 

利益至上主義でやってきた会社で

欠陥商品を出してしまった。

どこでもある話しだろう。

リコールすれば、損害賠償の予想が1800億円。

 

会社首脳は、当初、隠蔽しようとするが、

内部告発で親会社に知られてしまう。

責任は誰にあるのか。

 

この本のテーマは、簡単に言って、

会社や企業など民間団体は、

自分のとこの利益よりも

顧客や取引先の福利を第一に考える

それが大事だ。ということだろうか。

 

もちろん、

企業内の従業員の福利も大切。

 

世はネットの時代。

良い商品や良いサービスは

宣伝に力を入れなくても、

自然と世の中に知られていく。

 

過剰な広告や売り込みは

これからの時代、

不要になるのではないか。

 

むしろ、宣伝すればするほど、

疑わしさが広がり、

むしろ、品物が売れなくなるということ

さえ考えられる。

 

営業活動が不要になる時代の到来が

近いのか。

 

業績を上げようと、企業があくせくすることも

なくなるのではないだろうか。

 

その前に、

利益至上主義のような、

利益や金銭に価値をおくような

人と団体や組織のあり方が

過去のこととなっていくのではないだろうか。

 

金銭で評価できない価値、

幸せ、体験、生きる意味、のようなものが

これから時代、

大切になると思う。

 

人は生きている間、

一つの仕事ではなく、

多様なことに挑戦していくのが、

これからの人の生き方だと思う。