ひとの死

残された人々は 

さびしい

 

確かに言えるのは

死によって

ひとは生きるという重荷から

解放されること

 

それは

とても

喜ばしいことではないだろうか

 

悲しむよりも、むしろ

祝福すべき

 

私の親友

後藤晃君(享年26歳)の命日が近づいてきた

47回忌になるのだろうか

 

大学農学部の最終学年(病気で2年休学)で

炎天下の農園での実習のあと

駅から帰宅途中のタクシー内で

意識不明となり死去。

 

もうひとりの親友

植村泰夫君(享年32歳)が亡くなり38年

新婚旅行から帰宅し数日後

夜間に心臓発作で死去

 

ふたり共に

前途有望 

しかし

道は突然消えた

 

残されたものは

さびしさばかり