昨日のニュース、

日本で働く外国人労働者が昨年10月で、

108万人を越えたという厚生労働省の発表。

 

日本の勤労者が5000万人とすると、

約2%。

ドイツなどのヨーロッパの国々は

約10%が移民労働者だから、

まだまだ少ない。

 

しかし、

日本は、

よそものに冷たい風土がある。

 

もともと、島国はどこも

海のかなたからやってくる異邦人に

寛大なのが普通。

 

太平洋の島々のように。

かつての日本人はそうだったはず。

江戸幕府の排外主義で

日本の国民性が変わってしまったのか。

 

村八分という風習もあった。

部落民への差別。

 

共同体を維持するのには、

皆が嫌う対象をつくるのが一番簡単なやり方。

いじめの対象をつくり、

共同体で発生する悪のすべてを

彼らのせいにする。

 

江戸時代、日本の人口は約3千万。

農業生産性は自給自足ぎりぎり。

飢饉発生を防ぐことはできなかった。

 

明治になり、

生産性が飛躍的に向上。

人口爆発が始まる。

過剰な農村人口は、海外を求めるようになった。

 

海外への移住は、

とても大変。

移民の苦労は世界共通。

アメリカへの移民は人種差別という二重苦。

 

明治時代の日本は

世界有数の慰安婦輸出国だった。

 

これからの日本は人口減少で、

移民労働者がますます必要となる。

すでに、田舎でも

コンビニや3Kの職場では

外国人が目立つようになっている。

 

外国籍世帯の生活実態調査は少ないが、

2007年の静岡の調査によれば、

約半数が貧困レベルで、

生活保護世帯の比率も高い。

母子家庭の貧困レベルと同じ現象。

非正規労働が多いのが原因。

 

だいたい、私の予想と同じ。

 

貧しい国から豊かな国への移住は、

人類の歴史では普遍的。

かつての日本もそうしてきた。

 

現在の日本にも、

多くの偏見がある。

 

一つ、

死刑は犯罪抑止になる。

完全なうそ。

 

一つ、

監視カメラがあると犯罪抑止になる。

これもうそ、

カメラがないところで発生が増えるだけ。

(イギリスの調査がある)

 

一つ、

社会によそものが増えると治安が悪くなる。

これもうそ。

(よそものを差別すると問題が起こるが)

 

普通、人は、見知らぬ人には警戒心をいだく。

赤ちゃんの人見知りと同じ。

親しくなれば、警戒心はなくなり。

 

日本の田舎では

今だに、よそものへの過剰な警戒心がある。

アメリカの田舎と同じだが。

多分、世界中、どこも同じかもしれない。

 

つづく