戦前の日本では、
大本営発表。
連戦連勝の大勝利。
国民の多くは、
なんとなくおかしいとは思っていただろう。
しかし、まさか、そこまで、嘘をつくとは。
作戦の失敗を認めるには、
あまりにも受け入れがたい。
戦意高揚には、うそしかない。
戦前、天皇は神であった。
神に対して不敬は厳罰。
神が間違えるはずない。
うその方が
たよりになる社会。
最近では、
東芝の不正会計。
何年にもわたる巨大負債。
昨日急に発生したのではない。
事実を知っていた人も多いはず。
正常な思考もできなく、
勇気もない多くの幹部たち。
豊洲問題を見れば、
組織の実情がありありと分かる。
森友学園での財務省の対応も。
日本社会全般で、うその方が
居心地がいいのだろうか。
日本社会は、横並びの
同質性を重んじる社会だから、
内部告発などの裏切りは嫌われる。
個々人がひとりで真実と向き合うには、
若い頃からの孤独な体験が必要だろう。
現在の教育では、望めない。
優秀だと自認する若者は、
塾や学歴など無視して、
人が選ばない道を探すべきだが、
そのような助言する大人は、
まずいないだろう。
友人や先輩と喧嘩してでも、
信念を貫くには、
若い頃からの生き方が土台となる。
うそニュースに対する
態度や感度は、
本人の生き方と関連している。
学校や会社などの組織の中に生きていると
うそを方が気楽だと感じるようになる
恐れもある。
本人が信じている場合もある。
信じ方が重症では、治療法はないだろう。
今朝の朝日新聞、
「日曜に想う」という社説のような記事
私は、半分、フェイクニュースと感じた。
趣旨は、今の自民党の政治家は
中身のない人ばかり。(端的に言えば)
私は思うに、
よい政治家は与党にも野党にもいる。
そういう人を取り上げて、
見本として賞賛するのなら、
日本の政治にとって有益だ。
しかし、政治家がダメだと言って、
今の日本が良くなる訳ではない。
むしろ、
政治不信を募らせるだけ。
政治不信がつのれば、
フェイクニュースを活用した
選挙が有効になるだろう。
日曜に想うという記事は、
まさに、国民を悪い方へと
誘導している恐れさえある。
私から見れば、
事実に基づかない、
個人的な思い込みから出たうそ記事に近い。
私の杞憂なれば、いいけど。
つづく