天使が発病し、来月で、まる5年になる。

長いといえば、長かった。

この間、私の老化が始まったので、

余計に色々なことが起こった。

何とか、やっと5年目を迎えたという実感。

 

天使も

最近、少し、わがままになってしまった。

気持ちが安心して、

親に甘えられるようになったのだろう。

 

昨年の夏までは、

口癖の一つに、

「天使になったのよ、ああ・・ん」という文句があったが。

 

いつの間にか、

口にしなくなった。

自分が天使ではないことを、

自覚するようになったようだ。

 

そもそも「天使の父」という

ブログ名は

私が考えたものではない。

天使(娘)が発病前に、自分で開設したアメーバブログ名だった。

私はちょうどぴったしなので、

そのまま使うことにした。

 

発病後、自宅に帰り。

笑顔が戻ると同時に、

生活やリハビリを楽しみ始めた。

日常生活動作は、ほぼ何もできないにも

かかわらず、

「快適」、「充分」、「満足」、という

感想を口にする娘に対して、私は

まさに、天使だと感じた。

 

天使(娘)も

天使と呼ばれることが嬉しそうで、

天使になったように

思い込みたかった、のかもしれない。

 

さすがに、娘も馬鹿ではないので、

天使というのが

恥ずかしくなったのだろう。

てれるのだろう。

 

天使もついに人間世界に落ちてしまった。か

少しさびしい。