昨日は久しぶりの映画。

家にこもり、数学では、時に気が滅入る。

気分転換。

 

映画は若い頃から趣味の一つ。

一番多く観た年は、百本近く、映画館で。

最近では年に数本か。

DVDを借りる方が多い。

 

昨日の映画は「君の名」

アニメーション。

ヒットしたので参考にと。

多分、感動するだろうと期待して。

涙を出すのは目にとてもいいから。

 

感想はと、聞かれると困る。

アニメなので、主人公たちへ感情移入が難しい。

なりきって楽しむのが、うまくできない。

 

風景や自然の描写は、とてもいい。

田舎と都会の対比が上手。

初恋の物語としては、感動が少ない。

設定があまりに不自然だから。

まるで宇宙人との恋愛か。

 

期待どおり涙は出たけど、

涙を出そうという気持ちがあるので、

きっかけはちょっとでいい。

 

あらすじはあまりにも空想的。

若い頃は空想にひたるものだから仕方ないか。

映画や小説やマンガの中に、

ロマン(夢)を求めるのが、青春。

 

年老いてくると、

現実が夢に近くなっていく。

現実の中に、ロマンを感じるようになる。

現実ほど、不思議で不可解な世界はないからだ。

 

若い頃は、フィクションに惹かれる。

現実よりも輝いているからだ。

 

年取れば、

フィクションは、むしろ底が浅く、不思議さに欠ける。

現実の方が、ずっと魅力的になる。

 

私も若い頃は小説が好きだった。

今では、小説はあまり読まない。

ノンフィクションの方がよい。

 

数学の中には、ポエムを感じる。

社会問題は、どんな小さなことにも、

すごい真実が隠されている。

まるで、芸術作品のように。