昨日、感銘した記事。
フォーラム90の最近号からの引用。
内田博文著「刑法と戦争」によれば、
昭和の初め、衆議院審議で、
衆議院議員の斎藤隆夫氏は、
「中国から日本は撤退すべき」
「これ以上、若者は死ぬべきでない」
「聖戦というのは間違いである」
などと発言。
演説の3分の2を削除され、
衆議院議員を除名処分された。
彼は死刑問題でも、
「刑罰の目的は、犯罪者の身体を保護し、
精神を教養し、一般の国民と共同生活できるようにすることにある。
死刑は良くない」という趣旨のことを発言。
昔も今も優れた人はいる。
悪人は死んでしまえと決めつけ、殺してしまう。
多くの人は当然だと考えている死刑。
殺人も含め犯罪者となる人は、
犯罪に至る人生の過程で、
その人のまわりの誰かが、
適切な支援を与えていれば、
全く違った道を歩くようになっていたと、私は思う。
殺さなくてはいけないほどの悪人は、
この世にはいない。と私は思う。