昨日は、出身中学の古希同窓会。
20代から初めて、7回目くらい。
これで終わりだ。
ひとの一生と同じで、
同窓会も初めはわくわく。
次第に感激が薄れていく。
老後にどのような
生き方をするのか、
多くの人は迷うと思う。
私も60代のなかばまでは
体内から湧いてくる
エネルギーがあった。
努力しなくても、
やりたいことができた。
今では、
精神を奮い立たせないと動けない。
毎日、座禅して気におこさないといけない。
まるで、灰の中で消えずに残った
生命の種火に息をかけて、火をおこすように、
体内の気を集める。
私の座禅は生命の焚き火。
今日は昼から
映画を見に行く。
元気が出そうな映画だ。
今読んでいる本は、
テュルクを知るための本。
テュルク系の種族は
19世紀まで、ハンガリーから満州まで、
世界各地を支配する民族だった。
オスマントルコ、ムガル朝、
ロシア帝国も初期はテュルク系種族だった。
モンゴク帝国も西半分はテュルク系種族が支配し、
その後、イランから中央アジアの大部分はテュルク系だった。
現在、テュルク系言語を話す種族は20以上あり、
トルコ人、
アゼルバイジャン人、
ウイグル人、
ウズベク人、
カザフ人、
タタール人、
トルクメン人、
などである。
歴史によると、
6世紀前半、アルタイ西南の草原の種族が
モンゴル高原を統一し、
テュルク系の遊牧帝国が生まれた。
その後、シルクロードの交易を支配して富を蓄え、
隋唐帝国に追われて西へと広がり、
モンゴル帝国と共に西へ発展、
種族が分散して、
トルコからインドまで支配していく。
ユーラシアの大部分を支配した種族。
壮大な夢を感じさせる歴史がここにある。
こういう本を読むと、
元気が湧いてくる。
何事も、そこに夢がないと、
する気になれない。
老人になると贅沢になるのかも。
モンゴルの大平原を馬で旅して、
夜、冷え込むテントの外に出て、
満天に満ちる星々の輝きに
圧倒されるというような体験が
老後には望ましい。