昨日、友人からハガキ。

深刻な文面。

自己診断で老人性うつと書いてあった。

生きている意味が消失したのか、

もう終わり(end)だという文末。

 

この友人とは長い付き合いになる。

休学や退学でふらふらしていた頃の私は、

暇なので読書会にも参加していた。

そこで友達も沢山できた。

 

この友人は、強烈な個性が私を捉えた、

おまけに美人。

 

その頃の私は定職なく、進路未定、

女性ときちんと付き合う自信もなく、

ただ憧れるだけだが。

 

30で受験勉強、31で短大入学、34で資格取得、

最初の就職で町営住宅入居。

偶然、近所に、

結婚した彼女が住んでいた。

同じ年の子ども同士も仲良しになった。

 

妻が彼女に気付き、

それから、夫婦での交友が始まった。

読書会から換算すれば40年を超える付き合いになっている。

 

彼女を知るにつれ、

第一印象どおりの強烈な個性を改めて認識。

こんな変わった人もいるんだという感じ。

 

彼女の趣味は絵、

私には良さがよく分からないが。

 

60代も後半に入ると、体力も衰える。

子どもも巣立っていく。

生きがいが消えたのか、

ここ数年、元気がなかった。

 

娘が発病する前は、

定期的に彼女を訪ねていたが、

娘の車椅子が入れない家なので、

出会う回数が減っていった。

 

妻の方が主体の付き合いで、

最近は電話や手紙だけのやりとりになっていたようだ。

 

妻が出した手紙への返信が

今回のはがきの文面。

 

文だけでは真意は分からないので

近いうちに尋ねてみようと思う。

 

老後の生き方は

とても難しい。