知り合いの子ども(小1の男子)が吃音とかで
母親から相談をうけた。
吃音の程度は、電話なのでよく分からないが、
本人は半分くらい意識し始めている様子。
学校に行きはじめると、
皆の前で声を出すことが増え、
友達にからかわれるなどで、意識するようになる。
担任の先生はサポートしてくれるというが、
先生も多忙なので、特別に目をかけるのは期待できない。
本人が意識し始めると、
うまく話そう、馬鹿にされないようにしよう、と
思うようになるので、
緊張が持続する悪循環に陥る。
リラックスすれば、普通に話せるかもしれない、
しかし、リラックスするためには、
うまく話そうと意識しないことが肝要。
それは不可能に近い。
せめて、家庭ではリラックスして欲しい。
家族は、本人がどんなに変な話し方であっても
大満足、全面的に肯定、それでいいのだの精神でささえる、
全く気にしていないように環境づくり。
家庭で話し方を指導したりするのは、
本人には負担になるだけ。
せめて、家ではリラックス。
親が勉強を教えるのは、いいこと。
しかし、吃音を治そうと教えるのは最悪。
どんなに酷くどもろうとも、
家庭では、遠慮なく、大声で、周りの思惑など無視して、
堂々とどもることが一番と思います。
大声でどもることができれば、
どもりも半分は治ったようなもの。
吃音者は、しゃべることに自信がないので、
声は小さくなり、早口になり、萎縮して、
消極的に内向的になりやすい。
自信をつけなくてはいけない。
それが、家庭の役割。
どもりながらでも、
言いたいことは全部言えるという自信が育てば、
理想です。
吃音者も人それぞれ。
リラックス方法も人により異なる。
呼吸法でよくなる人もいる。
今では、いろいろな治療法が紹介されている。
自分に合ったやり方を見つけるまで、
迷ったり悩んだりと思います。
その過程で
沢山のことを学んでいくはず。
それが吃音の利点。
将来、吃音で良かったと思えるように
なって欲しいと思います。
ちょっと、変わった、どもりへの
エールです。