今読んでいる本は、おもしろい。
「ローカルに生きる、ソーシャルに働く」
新しい仕事を創る若者たち
農山漁村文化協会出版
本の中で若者(20代)たちが就職の選択について語っている。
「大企業は収入が安定しているからリスクが低いと言うが、
大企業に入ると大きな仕事の一部しかできない、企業の歯車に
なる。将来の倒産や解雇のリスクもある」
「大企業の場合、勝ち残れる人が少なくなっている。
すごいストレスがかかってくる」
「先輩たちを見ていると、どんどん顔つきが悪くなっている」
「卒業後は、みんな大きな会社に行くが、確かに不健康な生活を
しているなという感じを受ける」
「大きな仕事は一見華やかだが、つまらない仕事もたくさんある」
「大きくてストレスのたまる仕事より、小さくても色々経験が積めて、
世のためにできるような仕事を選びたい」
「自分でコントロールできて、自分の身の丈にあって、自分の裁量で
働ける場」
個人にとって、地域や社会に貢献するよりも、自分がしたいことと、
地域の課題解決の方向性をすりあわせていく。
与えられた仕事をこなすのではなく、自分で仕事をつくっていく。
働く場所、住みたいまちを選ぶ。
仕事と遊びを結びつける。
それぞれの個性や得意な領域を基盤としながら、地域や社会で
それを活かしていく。それを組み立てていくのは、クリエイティブ。
組織にいると、組織への貢献から個人の役割を考えるが、
地域でのゆるやかなつながりは個人をベースに発展する
関係性の構築。
顔の見える社会、地域での活動、地域のためというより、
他者とのつきあいを築く、そのプロセスが重要。
今の若者は賢いなと感じた。
今、日本中の地域に、課題がたくさんあって、
それらの課題解決に、小さな起業が求められている。
勿論、容易いプロジェクトではない、創意工夫と体力とねばりが必要。
行政やNPOやコミュニティとのかかわりも創り上げなくてはならない。
独力でできることではないが、仲間を作ることができれば、
色々なことができる可能性があるのが地域。
若者の働き場所は、地域にいっぱいあるというのが、
私の思いだ。