5年前、不整脈に気付いた。
心臓の動きが少しおかしい。
座禅で心臓の鼓動に注意を向けると、不安が襲う。
その頃、気功の本を読み、
気功のやり方を一部取り入れた。
呼吸は禅と同じだが、
気を感じるようにするのが違うだけ。
すると、下腹部が温かくなった。
冬に始め、室温が15度位ですると、
まるで、温泉に浸かっているように感じた。
今では、室温5度でも、
あたたかくなる。
そして、驚いたことに、
5年も毎日飲んでいた慢性前立腺炎の薬を
飲まなくてもよくなった。
薬に頼らなくても、なんとかなるようになった。
前立腺肥大が良くなった訳ではないが、
前立腺周辺の緊張が薄らいだのだ。
下腹部が温かくなり、
前立腺によい影響を与えたようだ。
不整脈はその後、医者で診てもらい、
悪性でないことが分かり、ひと安心。
今、私の座禅は昔と少し違う。
禅に入ると、下腹部が温かくなる。
さらに、あたたかさは背骨をのぼり、
肩や首のあたりまで広がる。
このあたたかさは、
気のせいではなく事実だ。
背中が汗ばむので分かる。
気功からくる「気」であるかどうかは、不明。
たぶん、長年の腹式呼吸のお陰ではないかと思う。
禅やヨガの達人たちも、この感じを味わっているのだろうと推測する。
気持ちいいという実感。
これが長続きする一番の理由だと思う。
もしできるなら、この気持ち良さの状態で、
いのちから解放されるなら理想だけど。
生命力があるからこそのあかしだろう。
つづく