なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?

松村嘉浩著、ダイヤモンド社。

先ほど、読み終えた。

久しぶりに感動した本。

 

著者は学者ではない。

日本国債を中心に為替のトレーディングに

従事してきた経歴と書いてあった。

やむにやまれない思いで、書きあげたという、あとがき。

私も同感するところが多い。

 

現代アートについての分析が面白かった。

戦後、アメリカでアート市場が作られていったが、

アートを公共事業で政府が主導して普及し、

ついに、世界のアート市場を支配するようになった

経過の解説には正直驚いた。

少し誇張した面もあるかもしれないと。

 

テロとイスラム国についての解説も興味深かった。

現在世界の矛盾が一番、端的に現れているのが。

中東諸国だろう。

 

先進国の中でも、

少子高齢化と経済停滞が著しい日本は、

成長拡大する経済モデル(資本主義)から

定常経済へと移行せざるを得ない、

トップランナーになることを運命づけられているようだ。

同感。

 

破綻寸前の現状からの出口は、

一つ、年金と福祉の大幅縮小。

    最低限必要なものだけにする。

一つ、消費税を20%に。

一つ、定年の延長。生涯現役社会。

 

上記の3つ。

私も同感。

 

年金と福祉(社会保障と医療を含む)の大幅縮小には、

知恵が必要になる。

この点について私も、長い間考えている。

私は年金生活者で、年金の減額は痛みを伴うが。

 

つづく。