娘と暮らすようになり、

一番の収穫は、

食事が楽しくなったこと。

 

夫婦二人だけの時は、

食事時の話題も発展しなかった。

長い付き合い(47年)のうちに、

いつの間にか、互いの違いが際立ち、

趣味や一日の過ごし方が別々になっていた。

毎日の食事を楽しむという、

平凡(これが大切)な豊かさから遠ざかっていた。

 

今、妻はネットで調べながら、

おいしくヘルシーな特製の料理を

毎日作っている。

娘のため、私たちのためでもある。

 

平日の夕食は、400kカロリーおかず弁当。

これで、娘のカロリー制限が容易になった。

(この日替わり弁当がおいしい)

加えて、妻の手料理。

 

年とともにアルコールに弱くなり、

今では夫婦が同量になった。

一杯のお湯割り芋焼酎。

これで充分。

 

娘を中心にして、

おしゃべりがはずむ。

 

食事時間も

昔は20分くらいであったが、

今では30分以上。

時には1時間近くになることもある。

ゆっくりと味わいながら食べる。

 

会話の中身は、

毎日同じものもある。

娘には、その方が分かりやすい。

 

ほぼ同じではあっても、

少しづつニュアンスが違う。

 

うんち乾杯も、

少しづつ異なる。

 

夫婦で口喧嘩を始めると、

娘が喜ぶのも同じ。

喜ぶ表情はちょっとだが変化。

 

食事の楽しみが、

人生で一番ではないかと、

今、思うようになった。

 

つづく