娘が過ごす部屋には、

介護ベッドとテレビ、

車椅子の傍にテーブル。

テーブルの上に、

娘の必要品を置く。

 

テレビのリモコン。

ベル。(押せば、ワイヤレスチャイムが鳴る)

そして、孫の手。

頭や顔をかくのに使う。

 

自分の手でかゆい所がかけないので、

孫の手がぴったり役立つ。

 

娘は孫の手を使えるのが、

とても得意、うれしいようで、

孫の手で鼻をかくしぐさは、

娘のお気に入りのポーズになっている。

 

障害者は、

障害に応じて、多様な補助具が必要になる。

しかし、市販されているのは、種類が少ない。

福祉用具の開発はまだ遅れている。

障害のある当事者が開発にかかわるのが一番だが、

現実、まだ少ないのだと思う。

 

娘の場合、

車椅子も4台ある。

丈夫な外出用。

小回りのきく室内用。

携帯用。

風呂用のシャワーキャリー。

 

言語訓練リハビリ用の道具を探してみたが、

いいのが見つからない。

高価なタブレット(約10万円なのに中身がちゃちい)を、

やむなく買った。

当製品も自治体によって、補助の対象になっているが、

当地では、予算がないのかダメだった。

 

つづく