高校で、生徒会長選へ立候補しようと考えたが、

吃音が理由で止めている。

 

高校入学後、弁論部に入る。

吃音が少しでも良くなるかと期待。

3年間で吃音には効果なし。

しかし、友人が沢山できた。大成果。

その中で一番親しい友人が立候補。

落選したが。

 

文化祭の弁論大会で発表。

全校生徒を前にして、講堂で演説。

だが、私の吃音は最悪のとき。

 

演説の題目は「高校の腐敗した空気」とかいう

普通の高校生には理解しがたいテーマ。

 

息継ぎすると、最初の言葉が出ない。

句読点でない文の途中で、次の言葉が出ない、

しばし中断。

それの連続。

 

聴衆のなかの、ただ一人も、

私のしゃべる内容が聞き取れなかったのではないかと思う。

 

弁論部の仲間も一人として、

感想を言ってくれなかった。

無視。

たぶん、同情。

声のかけようがない。

感想の言いようがない。

 

私に気を使い、

思いやりにあふれた対応。

 

しかし、本音はさびしい。

笑ってくれたら、

最高に嬉しかったのに。

 

私だったら、

友人がそんな、ぶざまなことをすれば、

笑うだけでなく、

からかってやるのに。

 

弁論部の友人は、さすがに大人だから、

そういう失礼なことはしなかった。

 

クラスの友達も、一言も言わない。

無視。

 

多分、私は、とても変わり者に見えたのだろう。

変なやつだ。

へんくつ。

 

高2の二学期から、まったく勉強しなくなったので、

授業中に先生にあてられても、答えらえないことが増えた。

成績も急降下。

入学願書に必要な、

内申書を開けてみたら、ほぼオール2だった。

 

大学は、まさか現役で入れるとは思っていなかった。

予備校への入学金も払っていた。

合格通知が来てびっくり、鹿児島大へ。

 

入学してすぐしたことが、

教養部自治会のクラス委員になること。

前日夜、クラブの新入生歓迎コンパがあり、

白波を湯呑で飲み、ひどい二日酔い。

もどしながら、ふらふらで、

やっとのことで教室へ。

立候補してクラス委員になった。

 

クラブはボート部。

錦江湾で桜島を眺めながらボートをこぐ。

良い経験になった。

 

高校時代、入学したら何よりも優先して

学生運動をやろうと思っていた。

 

クラス委員となり、

活動家と付き合うようになった。

学習会にも熱心に参加。

活動家たちとアジトで共同生活。

 

しかし、私は高校の頃から、

社会についての本を読んで、

自分の考えをもっていた。

 

同じ考え、共感できる意見や思想をもった

友人を見つけるのが、非常に困難。

 

マルクスの本を読むと、

新興宗教の匂いを感じた。

なんとずさんな論理。

周りは、にわかマルキストばかり。

 

仕方ないので、

私はいつも、

独りで動いた。

 

ハンストも独りでやった。

これが私のスタイルか。

こんな田舎の学校にいたのでは、

仲間もつくれないと思い。

結果として中退することになったが。

 

中年以後の、私のボランティアも、

単独行動が多い。

 

つづく