お金のない世の中を考えてきた

 

減額通貨について書いている。

時とともに減額していく通貨。

 

ゲゼルの時代、

コンピューターはなかった。

インターネットもなかった。

もちろん、スマホも。

 

現在なら、

スマホは、通貨機能を持っている。

銀行の口座と連動すれば、

全ての買い物は現金なしで可能。

 

現在社会で、現金をなくすことはすぐにでも可能。

スマホ口座で全て記録、

資産や収入の把握は100%正確にできる。

 

通貨を時間とともに減額させることなど、

いともたやすい。

 

問題は、財産が欲しいと思う人々がいること。

 

財産は何故必要になるのか。

一つ、将来が不安。

一つ、子どもたちに特別な教育を受けさせたり、

    子どもたちの人生を楽にさせたい。

一つ、自分の家族に贅沢させたい。

主な理由は、この三つ。

 

将来への不安を人々が抱くのは、

富が偏在している現状から、

    人々は自衛のために、

    自分の家族は自分で守らなくてはならないと思うから。

そして、今ある富を有効に配分できない政治が最大問題。

 

未来社会では、教育が最重要となる。

人の人生が幸せなものになるには、

胎児や幼児からはじめて、老年や死を迎えるまで

成長段階に沿った、生涯学習が不可欠。

 

人は独りでは幸せになれない。

社会的動物である人は、

生涯にわたり人間同士の付き合い方に悩み苦しむ。

愛や友情や師弟関係、競争関係、

複雑な人間関係がストレスとなり、

精神的に患う人も多い。

生涯、必要な時、適切に専門家による支援が、

容易く受けられる学びのシステムが必要となる。

 

自分だけ贅沢したいと思う人は、

精神のどこかが病んでいると思われる。

おいしいものは皆で食べた方がずっと美味しい。

独りでこっそり美食しても、つまらないのではないだろうか。

 

続く