発病後、入院一年を経て、やっと退院できた。

退院時は、笑顔もなく、言葉もまったくなく、
暗い表情。

家では、娘専用の介護ベッド、専用の部屋、
娘が親しんだDVD、CD、記念の品々、写真類、
娘の大好きなアイドル、キンキとスマップのポスターなど。
娘がもっとも、くつろげるように環境を整えた。

車も娘が乗りやすいように
後部座席が車椅子の高さまでスライドする。

さて、生きる元気、自信をつけるためにしたこと。

入院中は、ぼーとして過ごしていたから、
とにかく、一日中、ぼーっとさせないのが
生活の第一原則。

娘が好きだったDVD、CD、
キンキやスマップのコンサートのDVD
病前は楽器の演奏ができて音楽が大好きだったので
音楽番組を中心に、テレビなど。

声を出させるために、
言葉の発声練習、
カラオケも用意、
毎日2曲歌うのが習慣になった。

頭を使う訓練に、
オセロも毎日5試合くらい。
パズルも1000ピースを幾つか。

身体が不自由で何もできないけど、
楽しいことがたくさんあると
納得させて、

さらに、生きる自信をつけさせるには
常に
「よろしいよ」と声かけ。

娘がいるから
生活に張りができて
お父さんもお母さんも
喜んでいるよ

毎日、繰り返し、
言い続ける。

そうすると、
笑顔が戻り
言葉が出て(単語を2つ並べる)

「幸せ、充分よ」
「満足」

口にするようになった

時には
「何不自由ない」とも言う