オンラインレッスンをやってみて | 山下 暁子(音楽学・ピアノ)のブログ

山下 暁子(音楽学・ピアノ)のブログ

Akiko YAMASHITA, Ph.D. in Musicology / Pianist



オンラインレッスンをやってみて、どうしようもないところ以外は、工夫すればほぼ普段通りのレッスンが成り立つなと思いました🖥



🆗顔を見てコミュニケーションがとれる(表情と声次第でかなり伝わる)


🆗生徒の練習環境がわかる(教える立場として非常に興味深い)


🔼タイムラグがある(拍子のカウント、先取りや合いの手的な指示、同時に歌ったり連弾したりはできない)


🔼幼いと保護者の方のサポートが必要(環境を整えていただくのはもちろん、いつも私がやっていること、例えば楽譜への書き込みや、じっとしていられない子を抱っこして椅子に座らせるなども笑)



楽譜への書き込みは、幼くても自分で書けそうな子には「先生のかわりに書いてくれる?」とお願いすると嬉々として書いてくれますし、年齢問わず自分で書くことで注意力が上がっているので、むしろ普段から積極的に書かせようと思わされました✏️



工夫していることは、


☑️書き込みも含めて同じ楽譜を使えるように、事前に写真を撮って送ってもらう


☑️「ここから」と直接指を差すことができないので、小節番号をふっておいてもらう


☑️画面越しでも伝わるように、テンションを上げて大げさに表現する(やりすぎると見切れる笑)


☑️見たい時も見せたい時も見やすくする



私は、iPadを譜面台に置いて相手が弾くのを見つつ、手で持って手元のアップやカード類を見せたりもしています。


専用の三脚の方が安定はしそうですが、小回りが効くのも悪くないです。



音をよく聴こうと画面に近づきすぎると自分の顔が大写しになるので笑、ワイヤレスイヤホンをしています。


快適ですが、何時間もしていると耳が痛いです。



Zoomのホワイトボード機能をよく使うので、タッチペンも便利です。







楽譜への書き込みとも関連しますが、ワーク類の丸つけなどは、先生が書いてくれた感があると喜ばれるので、iPadiPhone)なら写真アプリの編集オプションの「マークアップ」が手軽にできておすすめです✏️





先輩からはPiascoreというアプリを教えていただきました。

私は今のところ手書きで事足りていますが、スタンプ(指番号、♯・♭など)、テキスト、図形(crescendoなど)の書き込み機能があり、きれいに書けて(描けて)良さそうです!


ちなみに、画面を注視していると無意識に前屈みになるようで、人数が多い日は背中と腰が(ついでに目と頭も)めちゃくちゃ痛くなりました


長時間のパソコン作業とピアノ演奏には慣れているはずですが、やはり少し違うようで、気をつけようと思いました。



生徒さん側は、スマホでもできないことはないけれど、手持ちだと画面が揺れるのと、弾く時と話す時とでカメラをしょっちゅう切り換えられるのは酔ってきて辛かったです。


⬇️の生徒さん宅で、ノートPCを高めのところに置いて画面(カメラ)を少し下に傾けているのが、お互いに見やすくてとても良かったです。









工夫のしどころはもっとあるかもしれませんが、がんばりすぎて疲弊してしまっては元も子もないし、レッスンをずっと楽しみにしている(1時間前から待機していたという子も笑)とか、学校も休みで生活リズムが崩れていたのでありがたいというお声もいただいているので、とにかくレッスンを継続させるということに努めたいと思います🎹


自分の顔が全面に写しだされているのは自分的には気持ち悪いけれど笑、生徒たちは先生が見られるというだけでとても嬉しそうでした☺️



大学・短大・高校の授業(こちらは実技ではなく講義)は来月から始まりますが、考える順番として、形やツールから入るのではなく、自分の授業の目的や目指すものからプランニングすることを心がけなければと思っています🤔