嫁には権限がない

既に死亡しているのに
死亡確認を
医師と遺族が
一緒に行わないと
死亡確認できない

私が到着した時には
死亡していた
お義母様

モニターは
ついていて
機械により
心臓が動いているだけ

死んでいるのに
死んでいない時間



『息子さんか娘さんを待ちましょう』
医師に普通に言われた


??
じゃあ
私は
来なくても良かったのでは??



『ご遺体を一人にしないで
誰がいてください
病室には鍵がかからないから』

なるほど
そのための嫁か


沢山の管が 繋がられて
早く取ってあげたい
いたたまれない

鬼嫁の目にも涙が溢れた
本当です
結構 号泣笑
涙が出ると思わなかったわ


1時間程
モニター音が鳴り響く病室で
お義母様と
最後の姑嫁時間

相変わらず
ペタペタとおでこを
まるで大好きかのように
触っていた
体温確認をしていたの
いつまで温かいのか
気になって気になって

 
死後硬直したら
口が閉じないよね?
お顔を安らかにしたい

病院から
義弟に電話をしてもらった

仕事中の夫からは
死亡確認してほしいと連絡があり
しかし
今後の面倒を考えると
義弟にも確認せずにはいられない

病院の電話を使い
義弟と話す
医師が電話のつなぎ役
偉そうすぎる

義弟は
死亡確認は自分がやりたい様子
しかし
『苦しそう顔をしている
既に冷たくなっている』  
事実を伝えたら
義弟から
死亡確認の許可が出た


姑の死亡確認をする

瞳孔を確認
『何時何分死亡を確認しました』
テレビで見る様子と同じで
ニヤリとしてしまう
不謹慎な嫁




どこか遠くに行きたい🍀

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MAU SAC