水分補給について! | 園原健弘 アドベンチアーズ!
水分補給について:饗庭さんより。

私(園原)も、東京大学の小林寛道研究室経由で大塚製薬のカロリーメイトの実験台になったり、アミノバイタルの実験台になったりいろいろしました。

過日のマラソンでも水分補給の
失敗などが話題になりました

運動時は、代謝が促進され体温が上昇します

水分を補給せず運動を続けていくと
血液粘性(濃くなる)が高まり、
酸素供給や疲労物質の代謝が悪くなり、
スポーツパフォーマンスが低下します

さらに続けると直腸温は、40度くらいまであがり、
脱水症状などをおこし危険です

そのため水分補給は重要ですが・・・
問題なのは、「吸収速度」と「疲労度」の関係です

体温が上昇すると熱い血液は、皮膚の近くへ
集中し、外気で冷やされ更に汗によって
皮膚温度を下げ体温を調整します
(汗をかく量が多いと疲労も速い)

グルコース濃度(%)と吸収速度
水道水       約1,000ml/2時間
2.5%(スポーツ飲料) 約 900ml/2時間
5% (スポーツ飲料) 約 500ml/2時間
10%(コーラ)     約 200ml/2時間 
(全ての飲料は、少量の食塩を含む)

グルコースは重要なエネルギー源ですが、この吸収速度を間違えると、インシュリンが分泌されて低血糖症になったりします。私のソウルオリンピックの失敗はこれです。

基本は糖濃度です。

薄めなくていいという人も出てますが、そこにはきちんとデキストリンのような繊維質が入っているかどうかです。繊維質と言っても、野菜ジュースのように砕かれていると繊維質の役目はしません。

マラソンでは、後半3kgほど体重が減少します
(ペットボトル1.5kgの2本分)
軽くなると運動負荷が減り、
エネルギー消費量が、少なくても速いスピードで走れます
あとは「疲労度」が問題です

水分補給で問題になるのは、胃の中(ペットボトルを持っている+消化の負荷)
では、2重エネルギーロスに加え、血液粘性は改善されない点にあります
いかに内臓に負担を少なく血中へ吸収できるかがポイント

訳の解らないスペシャルドリンクを作り、企業秘密?と言って、
アミノ酸がどうの糖質がどうだの後は秘密???・・・
水分補給では、それ以前の血液粘性(酸素、疲労物質代謝)
に対するエネルギー効率対策が問題です

秘密(無策?)でマラソンは30kmからが大変と言っていますが・・・

実は、ここだけの話・・・
ここからが「チャンス」なんです!