皮膚の温度感受センサーをONにして褐色脂肪細胞を燃やせ! | 園原健弘 アドベンチアーズ!
寒いですね!背中のあたりがゾクゾクするような寒さです。

冷え性対策の取材が多いので、熱を作り出す筋力アップ、血流を良くして暖かくはやりつくしたので、違う視点で。

気温が低下すると皮膚血管は収縮し暖かい血液は体内に移動し、皮膚表面の温度を低下させて外気温との差を少なくして熱放散を抑制します。

さらに、気温が下がると、熱放散だけでは体温維持ができなくなり、筋肉が不随意的、持続的に動きます。これが「ふるえ」です。

皮膚には温度受容器としてのセンサーの役目があり、冷受容器がしっかり働かないと、血管が収縮しないで、熱が放散されてしまうので芯から身体が冷えてしまいます。また、ふるえなどの熱産生が出来なくなってしまいます。

ですから、まずは冷え対策としては、皮膚の温度感受センサー機能をしっかりONにできるようにしておくということが肝心です。冷受容器が多いのが、唇と手だそうです。


寒いからと言って、暖かい部屋の中ばかりにいるとこの皮膚の温度感受センサーが働きません。

センサーが働かないと、熱放散が防げなくなったり熱産生のスイッチが入りません。

熱産生は主に以下の器官で行われます。

安静時:骨格筋、肝臓、褐色脂肪組織
運動時:骨格筋
摂食後:腸管


熱産生は、運動時では骨格筋が80%を占め、肝臓が約10%程度です。
運動時は基本的に、体温も上昇するので暖かくなります。「だから、寒かったら動け、運動しろ!」と言われても、そうは簡単にできません。

安静時では、肝臓と骨格筋は20%程しか熱産性しません。その時に熱を作り出してくれるのは褐色脂肪細胞です。

この褐色脂肪細胞を上手く働かせて、冷え体質改善 ついでにダイエットも

それでは、安静時でも暖かく居られるようになる、簡単な方法は

まずは、「寒い中でも、短い時間でいいから歩く!」

寒いからと言って、暖かい部屋の中ばかりにいては、温度受容器センサーがONになりません。

寒い中でも、5分でも10分でもいいから歩きます。外に出て、寒いと感じるだけで褐色脂肪細胞が働き出します。

このときに、褐色脂肪細胞をさらに活性化するようなウォーキングをしてみましょう。渇色脂肪細胞は首と肩甲骨付近に密集しています。そこで熱を生み出し、全身に温かい血液を送ることで体温を上昇させています 。

簡単です。歩きながら、肩甲骨(肩周辺)をしっかり動かして歩くだけ。腕を回して歩くウォーキング中心で。


ストレッチ編

それでも、外に出たり、寒いところに出たくないという方には。

1)水を凍らせたペットボトルや冷えたボトルなどを10秒ほどにぎり、褐色脂肪細胞スイッチONに。

2)肩甲骨周辺のストレッチ 

3)手をコスって手を温める。


これを朝、昼、晩 一日3回くらい繰り返す。


これで熱を作りやすく、脂肪も燃やせる身体に!