ケニア人と日本人 | 園原健弘 静かに歩け

園原健弘 静かに歩け

「NO疲れた。ヨ・フォルテ(私は強い)」
そう言いながら、静かに歩いています。


ケニア人には運動生理学的に決定的に優れていることはないようですよ。



私の持論(研究と自己の経験から)


・エネルギーの利用効率を高める動きつくり&形態つくり

・脂質代謝を上げるようなトレーニングと食事

(私が、ローマの世界陸上で日本最高記録を出した時の経験から、食事と動きつくりのエクササイズが最近ようやく意味が解ってきました。)


頑張るだけでは、努力だけでは、結果は出ませんね何事も。知恵と工夫!ディズニーもシンデレラではないですしね、ポカポンタスですからね。なんか変な内容でごめんなさい!自分へのメッセージです。



ここはケニアです。このところ次々に優れた陸上長距離選手が育ってきます。


2007.6.24 (朝日新聞夕刊) 

ベン・サルティン教授はスウェーデンの医師として、1968年のメキシコ五輪に参加して、ケニアなど東アフリカ勢の強さを見せ付けられ、「どうして、なぜ」と、その強さの秘密を探りたくなりました。
 サルティンは1500㍍で金、5000㍍で銀メダルをとったキプチョゲ・ケイノ選手と親しくなり、彼が特別なコーチもなく、自己流で練習している話しを聞き、「それで速くなれるのか?」とさらに疑問を深め、コペンハーゲン筋肉研究所の調査でスウェーデン代表の合宿に同行して、ケイノらが育った標高2000㍍のエルドレッドでの高地トレを調査しました。
 まず、15~17歳の現地少年チームとスウェーデン・チームとの草レースで、スウェーデン・チームが完敗するのを見て、ますます好奇心を燃やしました。
 最初のうちは「白人がケニア人の秘密を盗みに来た」とか、欧州の人々からは「人種差別的な調査だ」と批判されたり、なかなか調査が軌道に乗りませんでした。
 やっと調査の趣旨が理解され軌道に乗り始めると、今まで考えていた仮設が次々にくつがえる、本当の難題にぶつかったのです。
 一般の少年、大人、一流選手の最大酸素摂取量や血液成分を測り、デンマーク人のデータと比較してみたのです。持久力の目安とされる最大酸素摂取量に差はありませんでした。酸素を運搬する成分ヘモグロビンは高地練習により増えるとされていますが、それも同じでした。長距離走に有利な筋繊維の割合も、酸素を筋肉に運ぶ毛細血管の密度も見ても、さしたる違いはありません。ケニア人だから有利とするデータがなかなか見つからないのです。



 唯一、ケニア人が優れていると思ったのは、エネルギー利用効率が高いのです。同じペースで走れば、ケニア人の方が消費するエネルギーが少なかったのです。いうなればケニア人は低燃費高性能エンジンを搭載した日本車にようなところがあるのです。
 さらに調査を進めると、体型的にケニア選手は膝から下が細くて長いという特徴を見つけたのです。これは力学的にエネルギー効率のよさを説明できます。
 ところが資料的に比較すると日本人と大差ないのです。ひざ下の細さで世界一はインド人でした。だから、体型的にケニア人が有利ということはありません。
 最初の調査からもう17年経ちました。いまだにケニアが有利という決定的な発見はありません。それでも今年、サルティンはケニアに行きます。