デンマーク5日目の朝。

デンマーク日本国大使公邸へ。

鈴木俊郎駐デンマーク日本国大使を訪問しました。
 
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公邸内では、手作りのクッキーと、水羊羹、イチゴなどのお茶菓子でおもてなしを受けました。

どんなに偉い方々でも、客はお茶をセルフで注ぐのがデンマーク流とのこと。

私は恐れ多くも秋山先生の隣のお席にいましたので、秋山先生のカップにコーヒーを注いで差し上げました。
(幸せなことに、旅行中、幾度か秋山先生にコーヒーをお注ぎすることができました。秋山先生はコーヒーはブラックではなくミルクを足されますよ)

国立西洋美術館でスケーエン展を鑑賞した旨をお話ししますと、大使は、実際にスケーエンにある美術館に行かれたばかりとのこと。本場は想像以上に規模が大きく、見応えのある美術館だったそうです。
(いつか行ってみたいですね )

写真をたくさん撮りましたが、この場に室内の写真をアップするのは躊躇してしまうので、お庭の写真だけ掲載させてください。


日本大使公邸を出た後は、
世界遺産 クロンボー城へ向けて出発です。

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クロンボー城(世界遺産)

コペンハーゲンの北、バルト海に面した海岸の街ヘルシンゲルにあり、わずか幅7kmのエーレスンド海峡を挟んでスウェーデンのヘルシンボリと対峙しています。

シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の舞台「エルシノア城」として有名なお城です。
ただし、シェイクスピア自身がこの城を訪れたことはありません。
 
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少し早く到着しましたので、
開門時間まで、門の外で待ちました。
 

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 対岸には、スウェーデンが見えます。

海に向かって、大砲がずらりと並んでいます。
デンマークとスウェーデンは、戦争ばかりしていました。当時を彷彿させる演出ですね。

1658年、クロンボー城はスウェーデンに攻められて落城します。

大半が焼けてしまって、現在、当時の面影はほとんど残っていません。お城の中は、極めて簡素でした。


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礼拝堂だけが唯一往時の面影を残していて、非常に瀟洒な造りでした。


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1772年、スキャンダルで囚われの身となったデンマーク王クリスチャン7世の妃カロリーネ・マティルデは、クロンボー城に幽閉されました。

ここが、幽閉された部屋です。
海の見える小さな部屋。
若い王妃は、このように、当時の女性の嗜みの1つの刺繍をして過ごされたのだそうです。


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青い看板のある場所が、秘密の地下の抜け道の入り口です。

地下の抜け道の探検もしましたよ。

地下道は、暗くて足もとが悪かったです。足腰の弱い方には見学はおすすめしません。
湿度が高く、うっかり壁に触れると、白いUV手袋が泥で汚れてしまいました。

ひんやりとしていて、有事には食料貯蔵庫の役目を果たしていたようです。


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城内には、シェイクスピアを記念した石版が掲げられていました。
毎年夏には城の中庭を使ってHAMLET SUMMERと題する演劇公演が行われます。

城内の広間では、ハムレットの稽古中。
オフィーリア、オフィーリアの兄レイアーティーズ、オフィーリアの父宰相ポローニアスに扮する3人の役者さん。「親子ですよ」と写真におさまってくださいました。カメラ
 
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 オフィーリア、美しい・・。



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ヘルシンゲル駅電車

ランチは、ヘルシンゲル駅から小路を入って、ヘルシンゲルのタウンホールの真向かいにあるカフェで。


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フリッカデーラと呼ばれる、
デンマーク風のハンバーグ(お魚のハンバーグ)をいただきました。
ふわふわでとても美味しかったです。ナイフとフォーク
 

帰り道に、鉄道模型店を発見。電車
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鉄道模型がご趣味の秋山先生は、思わず立ち止まられました。
しかし、団体行動なので、中に入られませんでした。

ちょっとだけでも時間をとってさしあげればよかったと思います。

この小路は、ごちゃごちゃした海辺の街の風情で、とても魅力的でした。
 
 
昼食後、海岸線に沿って走り、海沿いの高級住宅街を通って、ルイジアナ美術館へ。
 
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 ルイジアナ美術館は、個人の邸宅を改装した美術館。名前の由来はオーナーが三度結婚した相手の女性の名前が全てルイーズさんということから。

 
絵画、彫刻、ビデオ、インスタレーションなど、多くの魅力的な現代美術をコレクションしています。


美術館には彫刻の庭があり、ヘンリー・ムーアなどの作品が置かれています。
 
 
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 ジャコメッティが多く展示されていました。

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 現代美術については、私の場合、感性で鑑賞するので、さらっと眺めて、気に入ったものだけ、足を止めます。

いくつか素敵な作品がありました。
(写真がないのですが・・)

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 海を見下ろす庭園に、ヘンリー・ムーアの彫刻が。

 
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時間が限られているので、美術館の中を一通りざっと鑑賞した後、もっぱら私の関心はシャクナゲが美しいお庭。ブーケ2

庭園は、シャクナゲが満開を迎えていました。
きっと、1年中で最も美しい季節に違いありません。

北欧の5月は美しいですね。ブーケ2

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訪れる人が多い美術館ですが、お庭はそれほど混雑していません。
日差しがキラキラとして、爽やかな風の中、散策を楽しみました。
 
しばらく歩いた後は、テラスのベンチに座って、何もせず、景色を眺めました。

向こうから、秋山先生とTさんが和やかなご様子でゆっくりとこちらの方に歩いて来られるのが見えました。
(↑写真)

彫像が景色に溶け込んだお庭での、
のんびりと穏やかなひとときでした。ブーケ2



ルイジアナ美術館を出ると、いったんホテルへ戻ります。


夕方から、もう1軒、美術館を訪問しますが、その前にちょっと休憩です。





休憩時間を利用して、IRMA(イヤマ)に行き、お土産を購入しました。
IRMAは、デンマークで店舗展開する高級スーパーマーケットです。
 
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 欲しかったのは、IRMAのエコ・トートバッグ。

しっかりとした厚手の生地に、イヤマちゃんの刺繍が両面に施してあります。

スッキリとしたデンマークデザインが素敵です。


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それと、チョコレートブラウニーが欲しかったのです。

ブラウニーは売り切れでしたが、訊ねると店員さんが奥から出してきてくださいました。

切り分けられるので、スタッフへのお土産に購入しました。

念願のIRMAに行くことができて、大満足です。
 
 
 ・・日本・デンマーク外交樹立150周年の旅は、あと少し、続きます。