理由の説明はいらないと思うが、
多分この世論と行政の傾向からいけば、
今後、ハコモノ事業を
新たにスタートするのは
かなりハイリスクになる。
飲食店をはじめ、
家賃がかかるもの、
もっと言えば
新たにハコを必要とするものに
手を掛けるのは、
中々厳しそう。
うちの近くの
王手フランチャイズの
スポーツジムも看板が下ろされた。
個人規模の治療院や美容室なんかも
初期投資をして飛び込むには、
普通の感覚からすれば、
萎縮して当然だと思う。
大都市はさておき、
特に地方や小規模な都市では
尚のこと。
と、なると、
あらゆるサービス業が縮小化していく。
地域の活性化は逆行。
これは本当に致命的な問題になりうる。
で、私が考えるのが、
「お寺のマルチタグ化」
である。
大体どんな町にもお寺はあるし、
既存のスタンスで
運営してるお寺なら、
広々とした本堂は、
ほとんど遊ばせてるだけ。
先述した治療院や美容室の
技術者がハコモノのリスクを持たず、
お寺のスペースを使えば、
これは、ひょっとしたら、
かなりいいマッチングになる。
閉店したジムのインストラクターも
お寺のスペースを使ったり
というのはアリだと思う。
だから、お寺は、
この地域の役に立てる好機を
逃す手はないかと思う。
なんでもいいですよ、
やれるなら。
お寺と行政の
地域社会におけるスタンスの
最大の違いは、
公平性を度外視して、
目の前の人を救える!
ということだと思う。
誰でも一人でも
役に立てるなら、
それでいい。
お寺兼治療院兼ジム
なんてのもいいし、
お寺兼カフェ兼美容室、
でもいいし、
お寺兼漫画喫茶兼弁当屋
だっていい。
キッチンカーも停まれれば、
移動販売のスペースも取れる。
要は、
ただの「お寺」を
マルチタグ化して
現状を脱却していい。
お寺を軸に
コミュニティが出来ていれば
起業者には有難いし、
今のところそうでもないお寺は、
これを機にコミュニティを
形成していけばいい。
今、世の中キツいんです。
こんな時に力になれたら、
大きな信頼を得られる。
災害で避難してる時に
おにぎりもらったら、
多分1000円くらいの価値がある。
そういう意味では、
今はお寺の転換の好機、
と私は捉えている。
コロナのリスクをうたい、
例えば参拝を中止することは、
誰がなんで言おうと、正攻法。
それは認めます。
でも、違う見方もある、
世の中、リスク、リスクで、
みんな騒いでたら、
自分のことしか
考えなくなっちゃうじゃないですか、
それを先陣切ってやるのが
教化を勤めとするお寺の
あるべき姿なのかなぁ、と。
いやいや、批評してるんじゃなく
真剣に考えないとなぁ、
っていうことです。
今の好機と世相を
よく考えて打ち手を選んだ方がいい。
なんとなくっていうのは、
ダメなんだと思う。
となると、
そこそこのお寺の得意分野で、
マルチタグ化していくのは
けっこういい感じの
生存戦略にならないだろうか。