「うんこ」と「ちんこ」、どっちが強いの?




 下ネタという忌避されるべき領域の物を笑いモンに変えたのは紛れもなく「うんこ」と「ちんこ」である。この事は創刊号でも述べた通りである。



 メッシとC.ロナウドではメッシの方がバロンドールを多く獲得している。では、「うんこ」と「ちんこ」はどちらが優れたモノなのか。どちらが功績を残してきたのか。




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どっちでもいいですよね。




 「汚い」とは本来人類が嫌悪するものである。


 人間は「汚い」排泄物を口から前から後ろから様々なところから噴射する。その化学的形状は気体か固体か液体か。色々あるわけだが、そのどれもが使い方ひとつで笑いに変わる。この世の森羅万象そうだろ、と言われたらそこまでだが、排泄物を笑いに変えるその代表格が「うんこ」ではなかろうか。



 「うんこ」が活躍すればするほど、下ネタというカテゴリの中の排泄物というカテゴリのモノ達が救われることになる。がんばれ!うんこ!



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がんばれ!うんこ!




 「うんこ」が排泄物界を率いて奮闘しているならば「ちんこ」は。というと、おそらく『』だろう。『性』に分類される下ネタは家庭の秩序にメスを入れる。そのキラーコンテンツプロダクションに所属する「ちんこ」氏が「うんこ」と同じように幼少から高齢者まで幅広い層にフィットしている。松任谷由実ですら及ばないその守備範囲に全アーティストが脱帽。




 んで結局どちらがチャンプなのかというと、個人的には「ちんこ」を推したい。まず「うんこ」は強力なポテンシャルを秘めているのだが、ネタのバリエーションに乏しい。「汚い」を笑いに昇華させたその功績は豊田佐吉にも匹敵するのだが、結局「汚い」だけなのでもう少し変化球が欲しいところ。「ちんこ」において、実は見落としがちなところがある。




 実は「ちんこ」は、「うんこ」氏率いる排泄物団に属しているフシがある。「ちんこ」はその面白おかしい形状や男性にしか付いていないという希少性からか小さなお子様からも愛されるイチモツである。でもそこには少なからず「おしっこ」を放出する媒体であることも一枚噛んでいるはずである。こうして人類は幼少の頃には「ちんこ」を「うんこ」のように「汚い」「面白い」モノとして扱い、成長するにあたって『性』という属性の下ネタとしても扱うようになる。人類の成長に「ちんこ」あり。





 「ちんこ」とは排泄物のサーバーであると同時に『性』の入門である。『性』に関するワードが面白いと感じる年頃になったとしても「ちんこ」は未だに一線級のストライカーである。今年36のメッシがW杯で大活躍したように、いつになっても最前線で力を発揮できるヤツが最強なのである。



 もちろん「うんこ」も優れている。そして「ちんこ」はレベルの高い合格点をオールウェイズ叩き出してくれる。その2つには名前のポップさも関係してくるだろう。ついつい子供が言いたくなるリズミカルな名前。誰が考えたのだろうか。「哲学」という単語は明治時代に西周という人が考えた。これは教科書に載っている。「ちんこ」を考えた人も教科書に載せていいはずである。いや、そんなはずは無い。それでこそ下ネタである。