今から30年前、メロディー電報が流行した事があります。
メロディー電報は今でもありますが、結婚式等で電報を開いた瞬間に音楽が流れ、とても感動した記憶があります。
当時、勤務していた会社の社長がメロディーではなく本人の声が録音・再生できる、メッセージ電報ができないかとの要望があり、キャッシュカードサイズの音声メッセージカードの開発に着手しました。
しかし、当時は大容量のメモリーもなく、音声圧縮技術も少ないため、音声データをいかに圧縮して、メモリーの使用量を減らすかが、最大の課題でした。
音声を圧縮しすぎると、誰の声か分からなくなり、圧縮しないと録音できる時間が短くなるという状況でした。
結果的にメモリーが高価なため、原価が2,000円程度となり実用新案のみの申請で、製品化には至りませんでした。
現在ではスマホやパソコンの普及で、多くの機能が集約されているため、音声メッセージ電報は不要なのかもしれません。
今では当たり前の物が、当時はありませんでした。
無いものは作るという使命感に燃え、思考錯誤を重ねた古き良き時代でした。


