北投温泉親水公園露天風呂(千禧湯) (台湾 台北市 北投区)~後編~ | 燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
さて、新北投駅の横をナダラカに流れる川沿いに歩いていくと温泉
街の情緒タップリの風景がゾクゾクと目に入ってきます。
ヒナビタ温泉街風情、というよりはゴージャスな高級温泉宿が立ち並ん
でいます。どの温泉宿、というよりはホテルは、そのいずれもが高層の
建物で、マルで庶民を見下ろすかのゴトク、目に入ってくるのです。
止まっているクルマも高級車バッカリです。だってガラス張りのホテル
壁面では豪華ディナーを楽しむのが良く見えるんですから。そう言えば
ここ新北投には日本の高級温泉宿も進出していましたね。日式ではな
く、本物の和のオモテナシを提供してくれるそうですが。モチロンそんな
高級温泉ホテルの日帰り温泉を楽しむフトコロ余裕などありません!
円高ってナンなの?って思いますね。この時ばかりは。
そうした風景を頭上に眺めながらソゾロ歩いていくと、「温泉博物館」が
あります。そうして温泉博物館を過ぎてスグにありました!公共の温浴
施設です。中国の寺院を思わせるレンガ造りの外塀に囲まれた温泉
は、その塀の外からも敷地内の様子が見渡せます。なにやら岩風呂

っぽいものが3湯船?見えます。

ここが目的の「北投温泉親水公園露天風呂(千禧湯)」なのであります。
「北投温泉親水公園露天風呂(千禧湯)」は台北市北投区にある政府
管轄の公共の温泉場であります。あくまでも温泉場であり、「お風呂」
ではありませんので御注意クダサイ!その理由は後ほど分かります。
さて、そうこうしている内に夜も9時前になり営業時間が心配なのです
が、親水公園の窓口前には5~6人のオジサン、オバサンがベンチに
腰掛けて談笑しています。どうやらまだ営業は終わりじゃなさそうです。
もしくは同行者の湯上り待ちかな?と思いながらキップ売り場へ。
「姑娘、你好。大人1枚」するとキップ売り場(フロントみたいなものは
ありません!)のオバチャンはただ上を指差すだけ。ワタクシは「??」
そして「外国人、不是、不可以?」(外国人はダメなの?)するとオバ
チャンは方言全開の台湾語で、アレやコレや説明してくれるのですが
チンプンカンプン、聞き取れません。ワタクシもボディランゲージで応対
しました。しかし外塀から見る限りでは敷地内にはまだまだ人が居る
し、ナンデ?と思っているとベンチに座っていた軽装の品の良い男性
が英語で説明してくれました。ここの温泉は時間別で入れ替えがあり
次の入れ替え時間まで入場できないこと、オバチャンが一生懸命に
指差していたのは料金表の隣にある入れ替え時間表だったのです。
その紳士は若い頃に日本の大学に留学していたそうで、日本人と見て
助けてくれたのでした。確かに良く見ると横に入れ替え時間表があって
小さい字で入れ替え時間が書いてあります…
そんなことはお構いなく地元のオッチャン、オバチャンたちは談笑して

いました。「ここは外国なんだな…」

そうして入れ替え時間になり、窓口のオバチャンに「さっきはゴメンネ」
と言ってイザ、入場です。因みに入場時間が入れ替え制になっている
のは、一旦全員を退場させて清掃などをするそうなのですが、やってる
んですかね?まあ、やっていると信じて園内に入っていきます。
さて、脱衣場は?とキョロキョロしましたが、そんな建屋は見当たらず
スルと、ワタクシより先に入場した人が湯船の手前で服を脱ぎ始めた
ではありませんか。「オイ、オイ、チョット待ってよ、ここは青天か?」と
思ってると皆さん一様に、洋服の下には水着を着ています。

個室、と言っても仕切りと戸があるだけの簡易なシャワールームが見え

る以外は建屋は売店兼キップ売り場、そしてトイレだけ。どうやら更衣
室などはないようです。入れ替え時間待ちに皆さん並んでいた理由は
シャワールームを確保し、そこで着替えるためだったようです。
早い者勝ちですから。もちろんシャワールームは内側から鍵を掛けれる
だけですから、そこに自分の荷物を置きっぱなしにはできません。
ですので、シャワールーム横には、ノーリターン式のコインロッカーが
ありますが容積は小さいです。そして外足用の簡単な下駄箱が設置
されています。この「北投温泉親水公園露天風呂(千禧湯)」は基本的
にオール土足です。ホトンド、地元の市民プールみたいなノリですね。
よって岩風呂が3つに水風呂、そしてシャワーがあるくらいで洗い場
などはモチロンありません。ですのでここは日式のお風呂ではない、と

申し上げたのです。

そして水着に着替えてイザ岩風呂へ!この温泉は露天風呂のみで
ありますが、横長の楕円系の岩風呂が3つあります。そのイズレモが
天然温泉を利用しています。湯船の構成を申しますと一番上の湯船
には屋根付きの櫓があります。そうして、一番上の岩風呂から温泉が
溢れ落ちて、2段目の湯船に注がれます。そうして同じように2段目の
溢れた温泉が3段目に注がれるのです。

まずは2段目の岩風呂へ。ところでこの親水公園には3~4人の監視員

のオジサンがいます。若いビキニの女性も入浴しているので痴漢防止
のためかな?と思いながら、岩風呂に足を入れます。一応、掛け湯を
して入りなさいということなのか、洗面器が岩風呂のソバにあります。
掛け湯をして入ると、結構熱めの御湯です。訪問した時期は2月でして
どちらかというと熱帯気候の台湾でも、厚手の上着がないと外出する
のは寒い、そんな時期でしたのでイキナリ肩まで浸かるには岩風呂の
御湯は熱すぎました。そこで岩風呂の縁に腰掛けていると、監視員の
オジサンにピーピーッと笛を吹かれ、「ダメだよ!そこに座っちゃ!湯
に入って。」と注意されました。そうなのです、この親水公園露天風呂
はアクマデモ御湯に浸からないとイケナイのであります。
そうして見ていると温泉で御湯に潜ろうとしていたチビッ子や温泉の
御湯をスクッテ顔を洗おうとしたオジサンも同様に注意されてました。
ここの温泉はカナリ熱くて潜ったり、顔を洗うのは厳しいものがあるの
ですが。さて!肝心の泉質なのですが、カナリ塩分のキツイ泉質です。
そうして御湯の香りもウッスラどころかガッツリと潮の香りを放つ温泉。
その御湯色はハッキリと薄緑がかかった白濁色がハッキリと見てとれ
る「翡翠泉」なのであります。夜の露天のライティングは、その湯面を
映し出し本当に翡翠石のような情景を浮かび上がらせるのです。
もう2段目の湯船だけでも結構ポカポカしてくるのですが、スーパー
銭湯ブログとしては他の湯船も体験しなければなりません!
そうして丘陵を利用した3段に設置された岩風呂のうち、一番上段の
湯船へと足を運びます。上段の湯船の頭上には櫓屋根があって、いか
にも温泉という感じです。しかしながら他の下段の湯船に比べて1/3の
面積のためか、湯船に入る人は少ない感じがします。しかし、そっと足
を御湯につけると、その理由が分かりました。
メチャクチャ熱いのです!2段目の岩風呂も結構熱かったのですが、
それ以上に熱い。個人的な感想ではありますが、体感温度はホトンド
熱湯に感じます。ですが、ここは温泉場、ちょっと身体が慣れてくれば
熱さにも慣れてきました。岩風呂の底に何か小石のようなジャリジャリ
とした感触があります。拾い上げて見ると温泉で変色した、何か鉱石の
ようでした。泉源、ろ過、消毒方法は未確認なのですが、もしかすると
湧出た源泉にマッタク何も手を加えずに湯船に注いでいる「リアル源泉
掛け流し」ではなかろうか、そんな感じがします。そうして岩風呂上段
がもっとも熱く、2段目つまり中段の岩風呂が上段よりも少し御湯温度
が下がる理由が分かりました。上段岩風呂から流れ出た御湯がすべて
中段の岩風呂に、そのホトンドが注ぎこまれて、その過程で御湯温度
が下がっていると思われるのです。下段の岩風呂に上段~中段を経て
流れ、注ぎ込まれた御湯は丁度良い温度になっていましたが、上段と
中段の岩風呂を経験した後に下段の岩風呂に入ると、ナンだかヌルク
感じられました。その温泉岩風呂から通路を挟んだ先に水風呂がある
のですが、温もった身体を冷ますのもモッタイなかったのでスグに出た
のですが、クールダウンには丁度良いと思います。
ガイドブックなどによると、台湾の温泉はドイツ人により発見され、日本
統治時代には兵士の負傷の治癒に、主に使われたようです。そんな
ルーツからか、温泉は健康維持のため、治癒のためという湯治として
の温泉の利用がマナーとされ、その為にお風呂遊び的な行為が注意
されるのだと思いました。何故なら入浴後は全身のポカポカ感がずっと
続いていたからです。
中段の岩風呂に浸かりながら、老若男女が水着着用で温泉を楽しむ
光景を見ると、温泉は時代を越え、国を越えて愛されるものなのだな!
と思いました。温泉ってサイコー!

<御気軽度☆☆☆☆>
北投温泉親水公園露天風呂(千禧湯)はメチャクチャ御気軽ですよ!
なんせ料金が40元(ニュー台湾ドル)なんですから。現在の日本円に
すると約120円!安すぎ!子供料金やシルバー料金はあったような
気がします。行きたいと思った方は必ず台湾政府観光局の公式サイト
などで御確認下さいませ。加えて為替相場も要チェックです。
入浴の際には必ず水着着用です。万が一、水着を忘れた場合は親水
公園内の売店で御購入下さい!水着レンタルは無かったと思います。

<レジャー施設度☆☆☆>
水着着用の温泉ではありますが、温泉治癒を目的とした温浴施設と
捉えれば充分満足できそうです。しかしながら設備的に更衣室なし
更衣室代わりのシャワールームも水の出る量は…厳しいものがあり
ますし、有料でつまりコイン投入でシャワーから御湯が出るのですが
これも結構厳しいです。しかし40元の入場料でアレモコレも期待する
ほうに無理があるのかも知れません。地元市民の憩いの場なんで
すから、リーズナブルということで全てに目をツブリましょう。
温泉泉質は素晴らしいのですから。

<台北市政府観光伝播局公式サイト北投公園紹介ページ>
http://www.taipeitravel.net/frontsite/jp/sceneryJpListAction.do?method=doFindByPk&menuId=1040501&scenerySerNo=2011051800000662


<台北市温泉発展協会公式サイト北投親水公園露天温泉のページ>
http://www.104net.net/taipeisprings/chinese/scenic/garden-spa.htm