夢の公衆浴場 五色 (大阪府 豊中市)~論証!スーパー銭湯の元祖とは?③④~ | 燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」

<③スーパー銭湯の元祖とは?その1>

当時の消費者の温浴施設に対するイメージは普通公衆浴場→沸かし湯
そして、箕面スパーガーデン、有馬ヘルスセンターなどの巨大温泉レジャ
ー施設は→天然温泉レジャー、オフィス街のサウナなら→レジャーサウナ
そして温泉ホテル・旅館は→露天風呂だったと思います。
これら、消費者が持つイメージを形づけたのは各温浴業態の特徴的な
部分でした。箕面スパーガーデンであれば特大の開放感を持つ巨大な
湯船、そして飲食も可能な巨大なイートインコーナー、レジャーサウナなら
北欧直結の本格的なサウナ、深夜帯の営業体制、そして温泉ホテル・
旅館ならば風光明媚な露天風呂と天然温泉。
これらの特徴的な部分を兼ね備える普通公衆浴場が、昭和61年に誕生
するのです。それが「夢の公衆浴場 五色」でした。
オープン当時の「夢の公衆浴場 五色」は衝撃的でした。普通公衆浴場
つまり街の御風呂屋さんでありながら、近代的デザインかつ巨大な建屋
を持ち、1階エントランスの天井までの吹き抜け、そして当時は珍しかった
軽食やドリンクなどのイートインコーナー。2階の浴室へは長い階段から
入り、そうして目にした本格的な露天風呂!
特に衝撃的だったのは「24時間営業」だったことでしょうか。当時の時流
になりつつあった「深夜営業」、温浴施設ではオフィス街のレジャーサウナ
でしか見当たりませんでした。
今のスーパー銭湯との共通点を夢の公衆浴場 五色に見い出すとすれば
街中に在りながらもバツグンの開放感を誇る露天風呂、そして館内での
食事エリア、様々なアクティビティバス、遠赤外線サウナなど多々あると
思いますが、スーパー銭湯の元祖と言われる所以は「24時間」営業
にあると思うのです。
この24時間営業は深夜営業を更に特化させたものだと思われます。
当時の普通公衆浴場は営業時間を深夜11時~12時としていたところ
も多かったのですが、実質はお客さんがお風呂から上がるまで、という
感じでした。結局は深夜12時を回ってもお風呂屋さんが開いているという
状況だったのです。そう言った同業者との差別化もあったのでしょうか、
夢の公衆浴場 五色は24時間営業を英断したのでした。
バブルによる景気の上昇、そして消費者の深夜志向、これらの要素が
24時間営業に呼応するかのように夢の公衆浴場 五色はオープン当初
から大ブレイクを果たすのです。当時は健康ランドという呼び名での認識
もあって、後続の温浴施設は24時間体制の営業に追従していったので
あります。夢の公衆浴場 五色から近い兵庫県尼崎市にあったアーバン
リゾートクラブ(既に廃業)、金の泉 天然温泉あま湯ハウス(開業当時は
天然温泉は湧出ていなく、その後の掘削により天然温泉利用となるもの
の、近年休業中)、そして現在も元気に営業を続ける神戸クアハウス、
奈良健康ランドなどが記憶に残っています。

<④スーパー銭湯の元祖とは?その2>
これまでのワタクシ、燐夢の勝手な論証をマトメてみますと、レジャーと
日常生活での消費行動は、バブル期まではシッカリと棲み分けがなされ
ていたものの、バブルによる好景気が所得増を押し上げた結果、日常
生活の消費行動にさえレジャー化を求める人々が急増、そのリッチかつ
ニッチな消費者嗜好に敏感に反応したのが、温浴業界において普通公
衆浴場のレジャー化に踏み切った「ニュー富士羽温泉」「万葉ポカポカ
温泉」だったと思うのです。
しかしながら、バブル景気に後押しされた人々は「レジャー志向」を貪欲
に追い求めていくのです。巨大温泉レジャー施設のような開放感のある
建屋や大浴場、そして食事エリアもあり、かつ遠方の温泉地にあるような
野外の開放感を持つ露天風呂、そしてオフィス街のレジャーサウナをも
彷彿とさせる当時の街の銭湯では珍しかった遠赤外線のサウナしかも
24時間営業で心ゆくまで汗をかける上、風呂上りのビールもある…
そんなアレモコレも備えた銭湯が「夢の公衆浴場 五色」なのです。
ここまで書けばスーパー銭湯の元祖はここだ!というのはお分かりで
ありましょう。現在のスーパー銭湯の原型がそこにはあるのですから。
後続の温浴施設「健康ランド」「スパ・クアハウス」「スーパー銭湯」など
これらの業態がベンチマークとしてきた施設には「箕面スパーガーデン」
「有馬ヘルスセンター」「サウナ大東洋」「びわ湖温泉 紅葉パラダイス」
などが挙げられるとワタクシ、個人的に思うのですが、これらの施設の
要素を限られた営業面積に集約し、沸かし湯により「温泉」を表現しなが
ら時代のニーズ「深夜」の営業体制を実現した「夢の公衆浴場 五色」も
後発の温浴施設のベンチマークとなったことは間違いないと思うのです。
何故ならスーパー銭湯に行くと、懐かしい古き良き昭和の頃を思い出す
からなのです。「みのお」や「ありま」そして「ごしき」へ家族でお出掛かけ
する。御風呂にみんなで浸かり、そうして週末の夜を家族でユッタリと
過ごす。昭和の子供たちにとっては御風呂は一大イベントでした。
そんな夢の公衆浴場 五色で感じていた、あの子供の頃のワクワク感を
今のスーパー銭湯に感じるからこそスーパー銭湯へと足が向くのです。
御風呂ってヤッパリサイコーですよね!

さてさて、「スーパー銭湯の元祖とは?」の論証も良いのですが、この
ブログはやはり御風呂をご紹介せねばなりません!
大阪から北摂地域へと繋がる阪神高速道路池田線の高架下に地元の
人々の生活幹線道路となっている伊丹空港へとつながる通称「空港線」
に面した好アクセスの場所は大変な交通量の多いエリアであります。
その空港線沿いの東側に「日本一の銭湯 夢の公衆浴場 五色」と書き
抜かれた巨大な看板が目に入ります。阪神高速からも目に入る看板、
それが「夢の公衆浴場 五色」であります。
オープンした昭和~平成に掛けては空港線が五色の駐車場待ちの車で
渋滞するほど大ブレイクしたのですが、今では昨今のスーパー銭湯乱立
の影響からか、駐車場はクルマはマバラまでは行かないものの待たずに
止めることができました。
そうしてパチンコ店を彷彿とさせる、いかにも昭和然りとしたギラギラとい
う表現が相応しいド派手なネオンが見えます。周囲は企業・会社が立ち
ならぶ界隈、余計にネオンがまぶしく見えます。
幾重にも鉄柱が組まれた外観、街の御風呂屋さん=普通公衆浴場とは
思えない雰囲気がただよっているのですが、建屋入口には大看板と同じ
「日本一の銭湯 夢の公衆浴場 五色」と染め抜かれたノレンがあります。
これまた巨大なノレンであります。その大ノレンをクグルと途端にホッと
しました。古き良き昭和の時代の銭湯にある「下駄箱」があるのです。
シューズボックスではありません。
靴を下駄箱に仕舞い、木札を抜いてジーンズのポケットに収める。ああ
昔と全く変わらないなぁ~などと感じながら巨大な吹き抜けのある広い
待合ロビーがアラワレます。天上には「シャンデリア」があります。
入口左側には奥にズズイと延びた「うどんコーナー」があり、右手には円
径のベンチが、そして各種の自動販売機が並んでいます。
そうして中央には券売機と番台があります。その左右に「男湯」「女湯」
と染め抜かれたノレンがあります。ここは銭湯なんですねぇ~
そうして券売機でチケットを購入し、番台に渡して「御風呂」へと向かい
ます。男湯のノレンをクグルとそこは広い広い脱衣所でした。もちろん
昔ながらの銭湯スタイルです。脱衣ロッカーは壁ヅタイに150~200位
あるんでしょうか。ナカナカ壮観な眺めです。
そうして大浴場へと向かいます。高い階段を昇り2階にタドリつくと、そこ
には正しく「スーパー銭湯の原型」があったのです。
階段の左手には掛かり湯、その横にはジュビナバス、これは四方から
高圧水流が勢い良く出て身体をほぐしてくれるというもの。
そしてその横にはドリームバス・ローリングバス・リラックスバスとあって
イワユル、マッサージ・エステ系の湯船であります。更には定番、電気
風呂とあり、その前には遠赤外線サウナ・スチームバスとあって両方と
も普通公衆浴場のサウナとしてはかなり広く、現代のスーパー銭湯にも
引け劣りません。遠赤外線サウナは入浴料とは別料金なのですが、両
サイドがヒナ壇式になっていて広いです。遠赤外線サウナ、スチームサ
ウナとも広い上に熱い。スチームサウナだけでもシッカリと汗かけます。
大浴場真ん中には低温・高温に分かれた大湯船です。そうして露天
風呂の入り口手前には「古代檜風呂」があります。効能書きがシッカリ
とアピールされた「療養人工炭酸泉」が利用された人工温泉なんですが
これが肌への心地良い刺激があってずっと浸かっていたいです。
特筆するべきは露天風呂でしょうか。
露天風呂入り口左手に御湯をクルブシくらいまで張った「歩行湯」があり
ます。これは湯船の底に青竹踏みのような凹凸があって、足裏を暖め
ながら足裏をジンワリと刺激します。真ん中に手すりがあって歩くのに
は不便はありません。そしてその奥には薬草湯。濃度のある薬草袋が
湯船に浮かべられて、かなりキマス。そうして岩風呂があって打たせ湯
があります。岩風呂の前にある低い円卓のような大理石もしくは御影石
で作られたベンチは外気浴には丁度良い位置です。
子供時代にこの丸い石の上に腰掛けて見上げた、景色は今も残って
いるのであります。人々の嗜好は変わっても、温泉の理想像が時代と
共に移り変わっても、御風呂はいつの世も癒しと元気を与えてくれるん
だな~と思いながら、ホッコリとなれるのでした。

<御気軽度☆☆☆☆☆>
天然温泉ではないものの、様々なアクティビティを備えた御風呂が街の
御風呂屋さんの料金で楽しめます。パーキングも夢の公衆浴場 五色の
公式サイトによれば90台分あるとのこと。料金は現在の時点では大人
(高校生以上)440円となっていますが、変更もあるかもしれませんので
詳細は必ず夢の公衆浴場 五色の公式サイトでご確認下さいませ。
夢の公衆浴場 五色は普通公衆浴場=街の銭湯ですので備え付けの
シャンプー・リンス、ボディソープなどフリーアメニティはありません、念の
ため!

<レジャー施設度☆☆☆☆>
普通公衆浴場ですので、身体に刺青をいれた人も入浴していることも
ありますが、それは、皆さん御風呂を楽しみにきてるんですから。
ただ一つ難点は館内、脱衣所が喫煙可ということでしょうか。もちろん
大浴場は禁煙ですが。分煙すべきでしょうね。☆4つです。

<夢の公衆浴場 五色>
http://www.goshiki.co.jp/