さんきちの日々ファイル -27ページ目

さんきちの日々ファイル

ごくごく普通の日常です。

「こっちも昼休憩取らなきゃならないんです!」

声がするほうに目をやると、

後期高齢者の係の窓口で

立ったまま対峙するふたりの姿が。

中年の男性客と係の担当職員だった。

 

私の席は窓口の近くになるので、

だいたいの流れはこのとき掴んでいました。

しかし、まさか

お客様に言い返すとは・・・。

 

後期高齢者の親が死亡し、

医療や年金の手続きを案内している途中。

当時私が担当していたのは年金の係。

年金事務所とやりとりした内容をもとに

手続きの案内をした。

 

あとは医療や保険料、葬祭費などの手続き。

だけど担当する後期高齢者の係は、

いつも来庁者が多いところ。

その日も朝から立て込んで、お客様に

番号札を渡してお待ちいただいていた。

 

その中で中年男性がしびれを切らし、

「いつまで待たせるんだ!」

窓口にそう言いながら詰め寄る。

一瞬、課内全体に緊張が走った。

 

申し訳ございません

ただいま番号札をお渡ししておりまして

順番で対応させていただいております

もう少しお待ちください

 

詰め寄られたのが私だったら、おそらく

このように説明していただろう。

たぶんほかの職員も。

 

でも、担当職員の柊(ヒイラギ)さんは違う。

 

パソコン操作していた手を止め、

ゆっくりと窓口に向かうとこう言い放った。

 

「こっちも休憩取らなきゃならないんです」

 

あと、何か言っていたけれど・・・すみません

聞き取りにくくて忘れました。

 

圧倒的に少ない職員数。

次々と渡されてゆく番号札。

あっという間にお昼を告げるチャイムの音。

 

ピリつく場の空気を読んだのは、

なんと苦情を言いにきた男性客のほうでした。

 

「あ、そうなんですか」

 

そう言うと、窓口から離れていった。

 

柊さんも自分の席に戻り、業務を続けた。

 

あとから思い出したのですが、

男性客は、昼休みなんか取らずに対応しろ

みたいな言い方を最初したようで。

 

そこに強く引っ掛かってあのように

言い返したのかなぁと。

 

長くなったので続きはまた。