ウチの市役所には、名物?来庁者が
いらっしゃいます。
みんなは親しみ?を込めて
ちゃん付け呼び←もちろん陰で(´艸`)
郵便業務のため別館へ行っていた
パートさんが戻ってくるなり
「さんきちさん!」
と声をかけてきたので
「どうかしましたか?」
右京さん(相棒)みたいな返事をする私。
ちょっとツッコミしてほしかったけれど、
(似てない!とか)
パートさんはそれどころじゃないって口調で
「まっちゃんがいました!」
まっちゃん
もちろん、お笑いの方ではありません。
市民の方です。
定期的に障害福祉課に用事がある方です。
しかし、ここは年金や医療を扱う課。
それなのになぜ、まっちゃんが来ると
課内がザワつくのか・・・。
それは、過去にこんなことがあったから。
職員:「ご用件は・・・?」
ま:「国民健康保険をやめたいです」
ここで職員が聞き取り。
まっちゃんは無職。
社会保険に加入したわけでも、家族の
扶養に入るわけでもありませんでした。
そもそも、まっちゃんは国保脱退手続き
は必要ないのです。なぜなら・・・
ま:「俺、東京に行くの」
職員:「え?そうなんですか?(ちょっと嬉しそう)」
ま:「うん。東京に行くの。だから〇〇市の
健康保険をやめたいの」
職員:「じゃあ、市民課で転出の手続きをしてから
来てもらえますか?(それから詳しく説明しよう)」
ま:「市民課の人ができないって」
職員:「???」
転出じゃないんかい!(課一同の心の叫び)
↓
向かい側にいる市民課職員と目が合う。
↓
哀し気な空気を察する。
ま:「俺、東京に行くの!」
職員:「まっちゃん?」
ま:「なあに?」
職員:「ちょっと・・・生保係の人を呼びますね」
生活保護の担当者現る。
↓
東京のどこに住所を移すの?と聞かれ、
まっちゃんは「東京のどこか」としか言わない。
↓
その会話を聞いた別の職員から
課内に情報が流れる。
過去にも「東京のどこか」に単独で行った
ことがあり、保護した福祉団体が〇〇市に
連絡してくれたことがあった。
「東京に行くの!」
「住むところもないのに転出手続きできないよ」
まっちゃんと生保職員の攻防が続く。
まっちゃんは
見た目は大人の男性で、中身は・・・
つまり「逆コナン」なのです。
自分の要望が通らなかったら
(法的に絶対無理なのよ)
まず、大声を出す。
しかしドスのきいた声ではない。
彼は逆コナンだから。
子育てを経験した者には
「ああ、うちの子も昔は
あんな感じだったわね」
なぜか懐かしくなるような地団駄を踏む。
「東京に行くの!〇〇市の健康保険やめるの!」
「だからそれはできないのよ、まっちゃん
(もともと国保持ってないやん・・・)」
このやりとりはこの日だけではありませんでした。
長くなったのでつづきはまた^^;