本記事はTwitterの輪華(@ogatakourinpa)の#琳華集でのツイートの内、行った展覧会についての感想の呟きを手短にまとめたものである。

 

2019年6月に行った展覧会

 

芸大コレクション展2019@東京芸術大学大学美術館 6/1土

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1135431249940496386

 

 恒例の芸大コレクション展。当時の画壇の流行がうかがえる芸大らしいラインナップ。芸大が磁場を持った場所であることが分かる。

 

美を紡ぐ 日本美術の名品@東京国立博物館本館 6/1土

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1135437677937844224

 

 文化財の運営を支援する紡ぐプロジェクトに因む展覧会。文化庁、宮内庁の出品が多く普段みられないものをみられる好機。

 

再訪:東寺展@東京国立博物館平成館 6/2日

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1135478159770497024

 

 展示替えで現れた十二天屏風が想像以上によかった。院政期とは一線を画す作風が意外だった。再び仏像をじっくりみたが、まだまだ知らない分野があるのだなと。

 

今井喬裕画集出版記念展@泰明画廊 6/8土

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1137279503657385984

 

 Twitterで目にして気になっていた画家。画像では分からないマチエールの風合いがみられてよかった。

 

研究報告発表展@東京芸術大学大学美術館陳列館 6/11火

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1138367896097181697

 

 芸大研究室の研究成果を陳列。院生さんの修了制作は実際に作る人にしか分からない知見が興味深い。研究室の修復成果として茨城県雨引山楽法寺の仁王も出ていたが、見事な鎌倉時代様式を示す。

 

クリムト展@東京都美術館 6/12水

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1139029815283994624

 

 クリムトの回顧展。女性関係や下絵をまじえながら彼の作品をたどる。金の煌びやかさもさることながら、青の魅力に思いをはせる。この日は学生無料期間の時でチケットを入手できなかった。

 

大吉寺 聖観音像@びわ湖長浜Kannon House 6/12水

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1138826015789076481

 

 前から気になっていたがようやく行けた。雑居ビルの一階、狭い室内に一体の仏像。こういう地方の仏像をみられる機会がありがたく嬉しい。

 

ウィーンモダン展@国立新美術館 6/14金

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1140492986104475648

 

 ゼミの見学会で。かなりボリューミーな展示で、専門外ということもあり歯が立たなかったところもあるが、ウィーンの文化史全体を扱った幅広い内容はとてもよかった。

 

奈良大和四寺のみほとけ@東京国立博物館本館 6/22土

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1142715562268618752

 

 いい像が出ていたので収穫はあったが、室生寺の十一面観音像の展示台が高くてとても残念だった。

 

密教彫刻の世界@東京国立博物館本館 6/22土

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1142723770219520002

 

 九面観音像や光得寺の大日如来像が目玉だろう。後者は厨子に入ったままだったのであまりみえなかった。院派の千手観音像を近くでじっくりみられたのがよかった。

 

唐三彩@出光美術館 6/24月

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1143411252514869248

 

 唐三彩で一つの展示をできる出光美術館のコレクションに驚かされる。彫刻作品としてみると面白い。現代で普段使いしても遜色ない壺も。

 

はじめての古美術鑑賞-絵画のテーマ-@根津美術館 6/27木

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1144166471506907136

 

 根津美術館恒例のシリーズ。平安から江戸時代にみられる画題をみせる。根津の幅広いコレクションを思う。二階の一室では根津青山がおこなった茶会での道具の取り合わせの再現の展示。茶道具を選ぶにも趣向が凝らされていたようだ。

 

速水御舟@山種美術館 6/28金

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1144816966042963968

 

 山種の御舟コレクション120点全てを一挙公開(展示替)。山種で2、3年前に御舟展があってその時もいいものが出ていたのでデジャヴではあったが、彼の画業を通史的にたどれるよい機会。古典学習がうかがわれる作品の大胆さ、繊細な筆づかいが素晴らしい。

 

 今月は13もの展覧会に行けた。画廊で行われた現代作家の個展など小さい展示も一つとしてカウントしているので数が稼げたところもあるが、予想外に多い。山場は過ぎたとはいえ6月は、夏休み(8月前後)のスパンが始まるのを前に、上半期の展覧会の会期末ラッシュがあったのでそのせいもあろう。西洋美術の山場だったクリムト展@都美ウィーンモダン展@国新美は結局予習せずに行ってすませてしまった。来月からは遊びの流儀@サン美原三渓の美術@横浜美が山場だろうか。専門外だが三国志@東博は無料券もあることだし、一回は行くだろう。

 

行きたかった、話題になっていた展覧会

 

日本刀の華@静嘉堂文庫美術館 4/13~6/2

 

 日本刀目当てではなく稲葉天目目当て。藤田美展@奈良博で一つみたので、大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋@MIHO MUSEUMは行かないにしても、こちらはみておきたかったが、中々行きづらいところにあるので、そして静嘉堂はよくこれを展覧会に関わらず単独で出していることが多いので、今行かなくてもいいかと思ってしまった。

 

板橋区美×千葉市美 日本美術コレクション展 夢のちたばし美術館⁉@千葉市美術館 6/1~6/23

 

 一か月にも満たない会期だったのですぐに期末が迫ってしまい、結局断念。其一のいいものが出ていたので本当は行くべきだったが、どうも千葉市美は遠くて足が遠のいてしまう。

 

THE BODY―身体の宇宙―@町田市立国際版画美術館 4/20~6/23

 

 仏像をよくみる私としては人体をどうとらえたかというテーマは興味深く、直接は関係ないにせよ行っておきたかった。今公式サイトをみると、古代ローマの廃墟を描いたピラネージが出てきており、2018年12月の最後に行った終わりの向こうへ:廃墟の美術史@松涛美に同じ内容が出ていたことを思い出し、なおさら行けばよかったと悔恨。