本記事はTwitterの凜花(@ogatakourinpa)の#琳華集でのツイートの内、行った展覧会についての感想の呟きを手短にまとめたものである。

 

2018年8月に行った展覧会

 

奈良旅行@奈良国立博物館ほか 8/8水~8/10金 図録購入(特別展「糸のみほとけ」、なら仏像館名品図録、鹿園雑集第20号)

旅程:https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1028205966867673089

ツイート:https://ameblo.jp/ringean/entry-12398006276.html

旅費:https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1028180352957730816

 

 夏休みということで二泊三日の旅行をした。奈良博にて「糸のみほとけ」、なら仏像館をみて、寺巡りでは、東大寺、新薬師寺、興福寺、元興寺を回った。特別展は古代から近世までの繡仏を展観する。質の高い作品を通史的にまんべんなく展示していたので見応があり、気づいたら四時間半かけていた。なら仏像館は古代から中世の仏像がズラリ。快慶の阿弥陀如来と不動明王を堪能。様々な作風の仏像を一挙にみられる至福の空間。

 燈花会のなか、新薬師寺から奈良公園まで歩いたのは我が思い出の1ページ。

 

文豪・泉鏡花×球体関節人形~迷宮、神隠し、魔界の女~@弥生美術館 竹久夢二美術館 8/22水

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1033361912786956288

 

 鏡花の文学世界を表現した球体関節人形の展覧会。文学と人形がなまめかしく響きあう。鏡花の手紙や雪岱の装幀本もあり、「斧琴菊」に見惚れる。すぐそばの東大も散策。

 

琉球 美の宝庫@サントリー美術館 8/29 水

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1034730566875144192

 

 色鮮やかな紅型や水墨、明清、浮世絵に影響を受けた琉球絵画など琉球美術の諸相がみられる。尚家の国宝群の冠や漆器を彩る夜光貝のまばゆさがハイライト。

 

総合文化展ほか@東京国立博物館本館、東京国立博物館東洋館 8/29 水

https://twitter.com/ogatakourinpa/status/1034738570223706112

 

 本館11室は定慶の菩薩立像がよかった。大報恩寺展で定慶の六観音がでるのでよく覚えておこう。特集「江戸の仏像から近代の彫刻へ」もやっていたが、小さくともこういう特集をやってくれるのが嬉しい。18室の近代の美術は、古径の「出湯」と劉生の「麗子」がよかった。

 東洋館8室では、特集「中国書画精華 名品の魅力」がこぢんまりと。わずか一室に、国宝が片手では数えられない点数。李迪「紅白芙蓉図」が垂涎。花びらの一枚一枚から芬々と、あふれでる気品と匂いたつ潤いが堪らない。

 

 8月は諸々あり、たくさん美術館に行けなかった。ただ、奈良旅行に行けたのはとても幸せだった。「糸のみほとけ」は有無をいわせず素晴らしかった。今年のベスト10へのランクインがすでに決定したといっていい。奈良は今回で3度目で、まだまだ行くべき寺社はたくさんあるので気長にみていきたい。東洋館の特集展示はあまり話題になっていないが、すごい。結局、中国美術史をまだ勉強せずにいるが眼を肥やすにはもってこいである。

 

※奈良旅行の記事は今後作成予定。それができしだい報知にリンクを貼る