2012年3月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

3月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5180ページ
ナイス数:90ナイス

帝王、死すべし 帝王、死すべし
何がどう、というのを具体的に挙げるのは難しいんだけど、何か厭な感じが最初から最後まで。帝王の正体だとか、人間関係だとか、「折原さんだから」って構えて読むせいもあってか、思った(期待した)ほどの衝撃はなく。そこが控えめだった分、理由のはっきりしない嫌悪感がよけに印象強く残っちゃった感じだろうか。
読了日:03月01日 著者:折原 一
黄金坂ハーフウェイズ 黄金坂ハーフウェイズ
続くのかな。というよりも続いてくれないと(主にイズミに関して)色々と残されたままなので困っちゃう。「あのころ」の話、隼人と楓太のかつての同級生の死にまつわる話は何だか微妙だったような……。
読了日:03月02日 著者:加藤 実秋
わたしはここにいる、と呟く。 わたしはここにいる、と呟く。
新津さんのは短編の方が私の好みのようだ。どれも「大当たり!」という感じではないんだけど、どれもがじんわり怖い、苦い、痛い。
読了日:03月03日 著者:新津 きよみ
外事警察 CODE:ジャスミン 外事警察 CODE:ジャスミン
何と言うかな……。とんでもなく読みにくくて。書いてある言葉や文章の意味は分かってる(はずな)んだけど、それが一向に頭の中で形にならないというか。『外事警察』の内容をもっとしっかり覚えてるうちに読めば違ったんだろうか。
読了日:03月05日 著者:麻生 幾
第四の闇 第四の闇
「私」の最後の嘘は想像した通りではあったので驚きはしないし、そういうものかと思いもする。「私」を特に好きだと思っていたわけでもない。なんだけど、ああいう結末は残念なような、厭な感じがするような。興味深い要素が色々とあるわりに手こずってしまったのは、人が私にとって魅力的ではなかったせいか。
読了日:03月08日 著者:香納 諒一
デッドボール デッドボール
わりと面白かった。事情があるとはいえ誘拐の手助けをしたりと100パーセント正しい側にいる訳じゃないんだけど、自分なりにやれることといけないことの線引きがちゃんとあるノボル。常に先を見越して冷静でプロで、でもやってることは犯罪の佐藤。対する弁護士の狂気っぷりが進むにつれて気持ち悪くて、その分ノボル・佐藤がまた気になる。このコンビでまた何かあればいいのに。
読了日:03月12日 著者:木内 一裕
感染―infection 感染―infection
誘拐、放火殺人、失踪と次々に事件が起こり、その背後にあるらしいのは臓器移植に絡む複雑で難しい問題、と興味のある(惹かれる)要素は幾つもあるのに、どうにもサラッと流れていってしまったのは何故だろう。
読了日:03月14日 著者:仙川 環
キングを探せ (特別書き下ろし) キングを探せ (特別書き下ろし)
タイミングが悪かったのか、疲れるばかりであまり楽しめなかった……。かと言って、「楽しめなかったからもういいや」という感じではなく、「何かもったいないことした」という気分。他の皆さんの評価が高いこともあってか。
読了日:03月15日 著者:法月 綸太郎
あれから あれから
父親や夕美の選択がどうにもしっくり来なくて。それほど詳細な人物像が描かれてるという感じでもないんだけど、それにしてもあの選択はどうにも。「真の加害者は誰」か……。被害者でもあるとは言え、やっぱり「真の加害者」という表現に一番しっくり来るのはあいつしかいないんじゃなかろうか。したこと、遺したものの両方で。
読了日:03月17日 著者:矢口 敦子
震災キャラバン (集英社文庫) 震災キャラバン (集英社文庫)
希望や救いが見える内容であることと、ページ数が圧倒的に少ないこともあって『M8』や『TSUNAMI』と比べると随分あっさり。現実に起こった震災を描いていて、それから未だ元の生活を取り戻していない人がたくさんいる最中であることを思うと、早すぎるんじゃないかという気もいくらかしてしまうんだけど、事態の展開や登場人物たちのおかげか、私は厭ではなかった。
読了日:03月19日 著者:高嶋 哲夫
共同正犯 共同正犯
感想書くのに困る。「面白いかどうか」という以前に、「嫌い」なんだよな……。読んでてイライラしちゃって。心穏やかな時に読めば違うのか。けどもう一度機会を改めて読んでみようと思えないくらいに駄目だったんだよな……。
読了日:03月20日 著者:大門 剛明
七月のクリスマスカード 七月のクリスマスカード
美緒が抱えさせられた、充に押し付けられたものはあまりにもヘビーでしんどいけど、同じく辛い、重いものを抱えたケンジさんや全てを受け入れて守ろうとしてくれる薫さんが救いか。「誘拐事件の真相」というのは少々しっくり来なかった気もするけど、美緒とケンジ・薫との関わりで一気に読んじゃう。
読了日:03月21日 著者:伊岡 瞬
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド) 開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)
『死の泉』以来、2度目の皆川さん。やっぱり舞台や時代の設定に苦手を感じながらも、何やかんやで最後まで読めてしまった。「面白かった」も確かにあるんだけど、一番は「美しかった」な気がする。切断死体や顔をつぶされた死体やらは出てくるし、解剖医のところのバケツの件にぞっとしたりもするんだけど、それでも漂う、まとう空気が。登場人物も惹かれる(気になる)人たちばかり。解剖以外のことにはどうにも無頓着なダニエルも、それぞれ個性の違うその弟子たちも、盲目の判事も、その姪である助手も。
読了日:03月23日 著者:皆川 博子
三人姉妹殺人事件 (特別書き下ろし) 三人姉妹殺人事件 (特別書き下ろし)
次から次に色んなことが起こるので、40分ほどでサラッと読んだんだけど、ちょっと期待したのと違った……。「捜査する大貫、井上、国友」って。大貫警部はほとんど出てこないし、井上・直子のコンビも三姉妹・国友チームもあまり活躍したという印象がなく。
読了日:03月24日 著者:赤川 次郎
水の柩 水の柩
苦い、痛い。特に「生きていることも死ぬこともできない」という敦子があまりにも。ああいう展開、ああいう終わりで良かったかな。そうでなければ、逸夫にあまりに残酷すぎる気がするから。
読了日:03月27日 著者:道尾 秀介
噛む犬 K・S・P 噛む犬 K・S・P
あの彼女の死の真相、そういうことなのか……。もう一方が真相であれば良かったのかと問われると、それはそれで複雑なんだけど。どちらにしても彼女があまりに……。マルさんの行く末だとか、チームとしてのKSPの今後だとか、個人としての沖と貴理子のこれからだとか、どうなるのか気になることがたくさん。
読了日:03月31日 著者:香納諒一

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


「読んだ」が20冊を下回ったのは我ながら驚いた。

思い当たる原因としては「眠気」だろうな。

最近どうにも眠くて本が読めなくて。


春だからか。

それとも単純に体力の低下か。