2012年2月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

2月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:6998ページ
ナイス数:105ナイス

任侠病院 任侠病院
病院がきっと再生するだろうということも、敵方に乗り込んだ阿岐本がきっと無事に帰ってくるだろうことも分かってはいるんだけど、それでも一気に読んじゃう。阿岐本組の面々のやり取りにニンマリしたり、病院の医師・看護師たちの姿勢に感動したり。
読了日:02月02日 著者:今野 敏
ルーム (ジョイ・ノベルス) ルーム (ジョイ・ノベルス)
なんだか最後がどうにも唐突というか呆気ないというか……。突然亡くなった音信普通だった姉、部屋から見つかった白骨、荒らされた部屋、突然尋ねてきた狂気の女、などなど気になる要素は盛りだくさんなんだけど……。
読了日:02月03日 著者:新津 きよみ
逆転ペスカトーレ 逆転ペスカトーレ
うーん……。あっという間に読んでしまえるし面白くないわけじゃないんだけど、これといって書いておきたい感想が思い浮かばないんだよな……。「逆転」のためのペスカトーレの秘密も最初から分かってるし、それでも惹き込まれるほど魅力的な登場人物がいるわけでもなし。サラッとサラッと。
読了日:02月04日 著者:仙川 環
ヒポクラテスのため息 ヒポクラテスのため息
同じ「経営不振の病院の再建」とは言っても、『任侠病院』とはまたガラッと違って。医療、病院というものが抱える色んな問題について描かれてはいるんだけど、翔たちのキャラクターのおかげもあってか深刻になりすぎずにサラリと読んじゃう。最後はそう終わるのか……。まぁそうそう上手く運びやしないかと思う反面、すっきりな結末を見たかったような気も少し。
読了日:02月05日 著者:福田 和代
共鳴 共鳴
色々な要素のどれもこれもが、私にはどうにも響かなかったな……。麻薬の件は必要だったのか?罠を仕掛けただの密航だのと話を大きくした割に、後半、和馬と将の関係だとか安楽死云々の件だとかに押されてほとんど存在感もなく。
読了日:02月06日 著者:堂場 瞬一
ユアボイス―君の声に恋をして (ミステリーYA!) ユアボイス―君の声に恋をして (ミステリーYA!)
この間読んだ『ルーム』の感想にも似たようなことを書いたけど、面白そうな(面白くなりそうな)要素は色々とあるのに、最後まで読んでどうもしっくりこないというか、もったいない感じというか。里菜をイマイチ好きだと思えないのも、素直に楽しめなかった一因だろうか。
読了日:02月07日 著者:新津 きよみ
藁にもすがる獣たち 藁にもすがる獣たち
「獣たち」というのは初老の男、悪徳刑事、主婦の3人のことかと思って読んだんだけど、印象としてはちょっと違ったな。この3人よりむしろ、あの女が「獣」に一番しっくり来た。あの筋とこの筋がここで繋がって、あれとこれはこう絡んでて……、というのが予想と遠からずだったり、全くの驚きだったり。
読了日:02月08日 著者:曽根 圭介
怪物 怪物
「怪物」という言葉がさすのはあいつのことだと思って、ブログ云々の時点で確信したんだけど違ったんだ。退職が近づくにつれ、さらには退職後、少し雰囲気が変わった?なんて思った香西、最後はそちらに進んでしまうんだ……。真崎が取り乱すことも激昂することもないのが、余計に怖い。
読了日:02月09日 著者:福田 和代
新参者 新参者
遺族や第一発見者、誰かのために嘘をつかなきゃならない人、秘密を守らなきゃならない人。1つの殺人事件のために色んな形で苦しむ人たちを救おうとする加賀が好き。原作を先に読むまでは、と思ってドラマは見ていないんだけど、加賀と阿部寛さんのイメージが上手く重ならない。
読了日:02月10日 著者:東野 圭吾
蒼い猟犬―1300万人の人質 蒼い猟犬―1300万人の人質
給食と毒物を使って全都民を人質に、というのは面白そうだと思ったんだけど、なかなか手こずった。江上がどうしても好きになれなくて。好きになれないから、彼の言動に一々引っかかったりイラついたりで。シリーズ化するのか?そんな感じがするんだけど、そうであるなら、江上よりもキャリアの戸口の方が楽しめそうな予感。事件の方は、驚きも共感もなく、ただ嫌な気分になるだけ。これは環境が違えばまた印象も違うんだろうか。
読了日:02月11日 著者:堂場 瞬一
聖母(ホストマザー) 聖母(ホストマザー)
今の私はそうまでして子どもが欲しいとは思えないけど、それも健康だ(と思っている)からなのかもしれないし。どうしても子どもが欲しいと強く願う人がいて、経済的・精神的な事情で「代理母になることが自分にとっても救いになる」という(思っている)人がいるならば、それでいいのではないかとも思う反面、正直に言うとやっぱり抵抗を感じる部分もある。個人的には代理母が仕掛けた最後の秘密はなくても良かったような。
読了日:02月12日 著者:仙川環
明日の雨は。 明日の雨は。
「腰掛け気分」とは言うものの、生徒たちと(さらには同僚や保護者たちと)ちゃんと向き合おうとする森島が素敵だ。子どもたちが(色々問題を起こしたりもするけど)基本的に皆素直で、実際の現場でこうも上手くいくことはまずないんだろうと思いもするんだけど、好きだった。
読了日:02月13日 著者:伊岡 瞬
冬に来た依頼人 冬に来た依頼人
しばらく前に読んだ『蝶狩り』はこれの次だったんだな。とても短いということもあって、話の内容自体はさほど大きな仕掛けも驚きもなくサラッとサラッと。それに加えて、キャラクターがわりとみんな好きなこともあってあっという間に読んじゃう。中でも道楽息子の檜林が好きだ。
読了日:02月14日 著者:五條 瑛
熱愛 熱愛
鬼束と英雄・大輝兄弟は嫌いじゃない。過去に傷があったり、進行形の問題を抱えていたりするんだけど、「再生」に向かう(向かおうとする)姿は。「熱愛」の対象はわかるんだけど、分かった上で読んでも少々ピンとこないような気も。
読了日:02月16日 著者:香納 諒一
冬蛾 冬蛾
一旦読み始めたシリーズものだからと思って読むんだけど、今回もやっぱり神山も依頼人も魅力的に思えないんだよな……。そのゼロ(むしろマイナス)の分を補うほど話が面白いかと言われると、それも私の好みとは違っているものだから。
読了日:02月18日 著者:柴田哲孝
愛が理由 愛が理由
美佐子の死の真相は気になり、心中ゲームなんて言い草にはゾッとしたりで一息に読んだんだけど、ただ、誰も彼もが好きになれない……。麻子も泉も、何か気持ち悪いというか、どことなく心地悪さを感じるというか。私の理解や共感の枠の外にいる。だけど特に麻子の方は、その枠に少し引っかかる部分があるのかして、余計に妙な感じ。美佐子の夫も、進矢も、ついでに平田も皆嫌いだ。
読了日:02月19日 著者:矢口 敦子
彼女たちの事情 彼女たちの事情
怖いよ……。男と、子どもと、家族と、友人知人との関係の中で。小さな悪意だったり、少しの無神経だったり。「いつかの、そして明日の貴女かも」。そうはなりたくない、自分はなりっこないと思う反面、「何かきっかけがあればもしかして……」と少しの恐怖もあったり。新津さんはまだ数冊しか読んでいないけど、その中で一番。
読了日:02月20日 著者:新津 きよみ
傷痕 傷痕
死刑については興味のある問題だし、「五条香子」の秘密については驚いた。けど、読めば読むほど厭になる人間が複数いて、ぐったりうんざり。「共犯者」はもちろん、「五条香子」もその父親も厭な感じ。一息に読みはするんだけど、「面白かった!」という感じでもないか。
読了日:02月22日 著者:矢口 敦子
ST 沖ノ島伝説殺人ファイル  警視庁科学特捜班 (講談社ノベルス) ST 沖ノ島伝説殺人ファイル  警視庁科学特捜班 (講談社ノベルス)
何よりも「伝説」が大切にされるというのは今もない話じゃないのかな。ページ数が少ないこともあってか、「伝説」に関しても「警察OBからの圧力」に関してもあっさり。STの面々は相変わらずで、思わずクスッとしたりニンマリしたり。
読了日:02月23日 著者:今野 敏
悪の教典 上 悪の教典 上
感想は下巻と併せて。
読了日:02月24日 著者:貴志 祐介
悪の教典 下 悪の教典 下
分厚い上下巻、迷いも躊躇いも(ほとんど)なく繰り返される殺戮、とんでもない設定、理解や共感と随分遠い蓮実の考え方などなど、ぐったりげんなり。なんだけど、一息に読んじゃったな。最後の2人の件は、話の終わり方としてはあれが綺麗なんだろうと思うんだけど、蓮実が見逃したのが不自然に思えて仕方ない。下巻は「思考と記憶」はほとんど存在感なしだったな。
読了日:02月25日 著者:貴志 祐介
中国毒 中国毒
激増するヤコブ病患者、ある狭い地域・特殊な習慣を持つ人たちにしか見られない奇病、関係者が次々と不審死、謎めいたテロリスト、陰謀を張り巡らす官僚たちと気になる要素が盛り沢山。
読了日:02月28日 著者:柴田哲孝

2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

22冊。


「面白かった!大満足!」というのとは少し違う気もするけど、

それでも今野敏さん(『任侠病院』、『ST沖ノ島』)、

東野圭吾さん(『新参者』)の安定感。


『悪の教典』は映画化されるそうで。

映像でどこまで、どんな風にやるんだろう。