『七月七日』 古処誠二 | 鈴と空のブログ

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七月七日/古処 誠二
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「日本人の子として恥じぬよう、

 アメリカのために全力を尽くす!」
日系二世語学兵の、栄光なき孤独な戦い。
第二次大戦末期のサイパンを舞台に描く、

古処戦争小説の最高峰!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


戦争の生む悲劇というのは本当に色んな形であったんだと、
改めて思う。


今まで「戦時の日系人」ということを意識して考えたことがなかったか。

自分の家族や友人が暮らす国を敵として闘わなくてはいけなくて、
内(アメリカ人)からは監視され疑われ見下され、
外(日本人)からは怨まれ蔑まれ憎まれ。


読書メーターでのほかの方の感想にもいくつかあったけど、
最後の七夕のあのシーンはものすごく印象的だった。
思わず目を逸らしてしまったあの光景。